メンタル強化の話。

古くから付き合いのある美容師さんと話していた時のことです。

私は絵を描くのが好きなんですが、描いても描いてもどうしても気に入らなくて、全く描けなくなってしまうことがあり、苦しいと伝えたのです。美容師さんにも、自分のコンディションで良いときと悪いとき、ないですか？と聞いてみて、私はない訳がないだろうという前提で聞いたのですが、全くないと言われてしまいました。これには目から鱗でした。

私が元々、精神面で健全じゃないとすぐに体に影響が出る体質だったので、幼い頃からずっとそんな自分と付き合いながら生きてきましたし、そういう自分と上手にやっていくことが課題でした。

でも、そういう人ばかりではないのです。

当然のことでしたが、いかに自分が自分の主観で生きているのか再確認した出来事でした。私にとってはかなり衝撃的だったのです。私がずっと苦しみ続けてきた問題をその人はないというのですから。それは自分にとって重要でない、重きを置いていないというのですから、なんだか自分の悩みは何だったんだろうと笑えてきてしまいました。

結局、自分の悩みを作り出しているのは自分自身なのだなぁと思いました。

美容師さんはエネルギーがとても軽い人で、いつも楽観的ですが仕事はプロフェッショナルで本当に尊敬しています。そのエネルギーの軽さが、どんどん知識や技術の吸収を促しているようにも見えます。常に前向きで向上心があり、会うと元気になれるような人です。

私の作品は私の作品として、そうやって自分と向き合い続けて悩み抜いた末に生まれてきているので、それはそれでいいような気もしていますが、その美容師さんのスタイルも素敵だなぁと思いました。

メンタルが強さというのは、状況を暗く重く考えない楽観性によっても獲得できるものなのかもしれません。

私は彼氏に長い文章を送ることがよくあるんですが、付き合う前に私が悩み込んで連絡した際にその内容を読んで「理解できる部分と理解できない部分がある」と送ってきたことがありました。とても正直で、やはり人の考えはいろいろあるから、理解できる部分と、自分とは考え方が違うな、という部分だったり、自分は考えたこともなかった考え方だな、と思うことがあったりするのだな…と、これも彼を通じて気付きました。長文を送られると、特に男性は「何て返事をしたら良いのかわからない…」という方も多くいらっしゃるようなのですが、彼はいつもちゃんと考えて返事をしてくれていたので、私はその誠実さに惚れ込んだのです。彼が熱心に私への返信を考えて、自身の意見を送ってくれたことによって私はたくさんのことに気付くことができたな、と感じています。最近は馴れてしまってきて私への返事もかなり「適当」になってしまって、寂しい限りです。適当でいられるということは、それだけ安心して関わることができるようになったということで、喜ばしいことなのであまり寂しがらないように…とは思うのですが、やはり寂しいです(笑)

彼もメンタルが強いなぁ、と一緒にいてよく感じますし、お陰で私も支えてもらっているのですが、やはり彼もどこか楽観的といいますか、なるようになると考えているので、それはとても重要なことなのだな～と感じます。付き合う前、彼がくれたメッセージの中に「どこかで、絶対になんとかなるだろうと思っている。」という内容を言われたことがあったのですが、その時に、「彼はそれを信じているから強いのだな」と感じた覚えがあります。絶対になんとかなるとか、絶対に大丈夫、という感覚は自分に自信がないと得られないような気がするんですが、彼は楽観的に考えながらもこれまでそれだけの努力をしてきたから、そう思えてそう言えてそう信じられる…つまりそれが、自分を肯定し、自分に自信を持つということなのだろうと思うのです。

そう考えると、自分に自信が持てない私はまだまだ自己否定が強いようですね。

ご拝読いただき、ありがとうございます＊