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ドローイング#35

昨日、シミュラクラ現象を引用して顔を描いた話をしたけど、なぜ”顔”かというと、これは自分の”世界はそこらじゅう顔だらけ”という世界観に基づいている。

娘が生まれてから意識するようになったことだけど、基本、世界は眼差せば、眼差して返してくる(眼差されていることに気づく)という考えが自分にはあって、それをどう描くか、をやっているかたち。

そういう世界観とだいたい同じなんじゃないかなと思うのが、キリスト教にもあるみたいで、マーティン・スコセッシの映画「最後の誘惑」を見ていると、こんな場面があった。

以下、自分の過去のブログからの引用↓(「そしたらやっぱりそこらじゅう顔だらけやん」)

映画「最後の誘惑」(マーチン・スコセッシ監督)から、ユダとイエスのトーク。

ユダ「秘密を知りたい。君の秘密を」
イエス「憐れみだ」
ユダ「自分に対して?」
イエス「人間に対して」
ユダ「敵に対しても?」
イエス「すべてに憐れみを感じる。驢馬(ろば)、草、スズメ、、」
ユダ「アリにも憐れみを?」
イエス「もちろん。みな神の一部だ。小さなアリの黒く光るその目、そこに私は神の顔を見る」


自分的には「憐れみ」を「眼差し」に差し替えてるけど。


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