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日の出まえの河原

曇天気味の日の出まえとはいえ、あたりは明るく鳥の声もあちこちと。

堤防の遊歩道にあがると、河原を見渡せる。

正面あたりの対岸の方で、ケーンと鳴く声。

キジのつがいだ。

双眼鏡で姿をキジの姿を確認していると、

なんとそのすぐそばにキツネが。

明るい時間にキツネを確認するのは初めて。

しかし、なぜキツネのすぐそばで、キジのつがいが平気でいるのか。

キツネもキツネで、リラックスタイムなのか毛繕いを始める。

もしかしたら、もう腹は満たされているのかな。

それをキジもわかっているのかな。

しばらく双眼鏡観察できたので、キツネスケッチ。

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キツネは、毛繕いを終えると、軽やかな足取りで、散歩でもするように上流の草陰に消えていった。


自分は下流へ向かおう。

と、動き始めた途端に、小鳥が目の前を横切っていく。

堤防沿いのネムの木に止まった。

躰の黄色い、ヒバリ大の、初めて見る小鳥。

しかしこちらは、あっという間に飛んでいってしまったので、なんとなくしかわからないが、あやふやなりに記念に描いておこう。

ネムの花も今が旬。

あちこちで淡い紅の綿毛を咲かせている。

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