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ジレンマやら禅問答やら

ARSON APES(放火魔類人猿)をどんどん増やしていこう。

しかし制作の説明してもあまり面白くないので、今日も別話。


今日も電車に乗ろうと思うが、普段あまり乗らないので、少しは気になるコロナの件。

飲食に厳しい制限がかけられているのは、ひたすら飲食業の方々が心配でしかないんだが、電車の制限がかからないのと合わせると、わかる気はする。

もともと電車って不思議な空間だと思うのは、あれだけ人間が密集しているのに、コミュニケーションのない静かさ。


ウイルスの猛威というと、マーベル映画の「アベンジャーズ」みたいに、突然、人の命が無作為に奪われていくということで、やっぱりショッキングなこと。ウイルスが人類最大の脅威、という人もいる。

しかしそれだけでなく、コミュニケーションを断絶するという現実も大きな出来事だと思う。

これまでのウイルスはどうだったのだろう。

文明が進むほどにコミュニケーションの方法や幅は加速して発展しているだけに、起こってくる問題も違ってくるかもしれない。

ネットによってリモートできるとはいえ、やっぱりリモートじゃダメだということがわかったり、リモートにしかできないから人間がリモート化していく道すじが加速したり。


自分の絵の大テーマには「身体(性)の喪失」というのがあって、これは言うなればいろいろがリモート化して、いろいろが非物質化(脱物体化)していくイメージが気になるってことなんだが、それがウイルスで加速するとは思わなかった。

地球環境の汚染を止められないのは、資本主義という社会構造の問題だという意見があって、それはずっと前からその通りと思う反面、社会構造とは別に、もっと本質的なところにも”止められなさ”がある気がして、人間の非物質化(脱物体化)は止まらないとも思ったりする。

肉体(物質)というのは物理的に言えば摩擦抵抗そのもので、なにしろ燃費が悪いものだと思う。言うなれば、煩わしいのだ。

しかし、なのに(だからこそ?)愛着もすごい。

(摩擦抵抗が減って)便利で楽になっていく世界は、同時に、愛着する物や経験も減っていく世界でもあるというジレンマ。

いつかは朽ちるのに絵や立体を制作するという禅問答。

これは同根なんです。



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