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杉浦今日子さん個展『奏でる、糸』感想

パリの刺繍作家・杉浦今日子さんの個展に行ってきました。

・展示
杉浦さんのインスタグラム(@kyoko_creation_broderie)にも掲載されている作品を実際に見て、その迫力に圧倒されました。
私が杉浦さんの作品で特に好きなのは、ステッチの密度の違いです。
まるで点描画のように密な部分と疎な部分があり、それをステッチの長さ、隣のラインとの間隔、表刺し/裏刺しなどによって表現されています。
モノクロマティックな糸のドローイングに、ビーズや金箔による色味が足されることで、落ち着いた華やかさが生まれ、とても惹きつけられます。

また、新作『Living Silence』(小さな生きものの立体作品シリーズ)の穏やかな顔立ちも印象的でした。
ぜひ一度杉浦さんのインスタをご覧ください…!

・トークショー「旅する刺繍家が出会ったヨーロッパの奇跡の刺繍」
スペインの歴史、宗教的背景の解説から始まり、セビリアの宗教行列の様子やそこで見られる金糸刺繍を数多くの写真と映像で紹介する二時間でした。
今回のトークショーで初めてセビリアの金糸刺繍を知ったのですが、豪華でびっくりしました。これだけの刺繍をするのにどれだけの時間がかかるんだろう……。

金糸刺繍を手掛けるアトリエを訪れて技法に迫る杉浦さんの行動力と探求心、それを共有してくださる寛大さのおかげで、まるでガイドツアーに参加したかのような、濃い時間でした。

・ワークショップ「パリの刺繍家と学ぶ、ビーズ・スパンコールの針刺繍」

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ワークショップにも運良く参加できました。
デザインの展開の仕方や、色使い、ステッチの応用などめちゃくちゃ勉強になりました……!
図らずもずっと気になっていた技法のコツも教わることができたので、いっぱい練習したいなと思いました。
また、単調にならず、まとまりのある作品にするにはどうすれば良いのかのポイントも教えていただいたので、今後大きな作品のデザインもしていきたいです。
写真の通り、ワークショップの時間内に完成しなかったので、家で続きをやっています。
こういった自由課題ではいつも大人しい感じになってしまうので、今回は冒険できたら良いなと思っています。


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Creema
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