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心が届く場所。
仕事が忙し〜い!!!!(心の叫び)
Rくんがよくやる心の叫びシリーズを、私もやってみた。
まぁ彼は、(心の叫び)と送ってくるけれど、口でハッキリ叫んでいる。
自分で気づいていないのだろうか?(笑)
運転中に危ない車がいたりすると、
「ねーえ!っざけんなよ!……という心の叫び。」とか言う。
いやいやいや思いっきり声出してるやん。
どこが心の叫びやねん。
近頃、私の仕事も佳境に入ると共に、Rくんも公私共に多忙になってしまって、あまり会えていない。
LINEのやりとりはしているけれど、彼からは殆ど「うぃ!」と返ってくる。アーニャか。
私の会いたいアピールは鈍感な彼には微塵も気付かれていないので、
【少しだけでいいから会えないかな?話したいことがあるんだけど。】と具体的に送った。
【おれもめちゃくちゃ会いたいんだが、まーじで深夜から朝までしかあいてる時間がないのね!】と返ってきた。
こんなに多忙でも、めちゃくちゃ会いたいなどと大袈裟な表現で、私への気遣いを欠かさない優しさが凄い。
深夜から朝までは、物理的に寝る時間がなくなってしまうから空いているとは言えないのだけれど、具体的に示してくれるところが彼の誠実さの表れだ。
電話してもいい?と送った。
送った後で後悔するくらいなら、送らなければいいのに私!
暫くして電話がかかってきた。
電話していい?
いいよ。
ではなくて、電話をかけてきてくれるところが好き。(心の叫び)
久しぶりに聞く彼の声は、柔らかくて穏やかで、私の精神安定剤だ。
「久しぶり。電話ありがとう。」
『久しぶり…?(笑)』
そうだった。私の久しぶりは、いつも行き場を無くすのだ。
Rくんは、どれだけ空いたら久しぶりだと思うのだろうか。
いつもはケラケラ笑ったり、よく喋ってくれる彼が、私が喋らないと何も言わない。
不機嫌かというとそんなこともない。
「Rくんが夜におとなしいの不気味。」と言うと、
『あはは。いやー生きてるといろいろあるよな。脳がオーバーヒート。』と言う彼。
彼がオーバーヒートするなんてよっぽどのことだ。
本当に大変な時に、電話したいなどとわがままを言ったことを謝った。
私は、忙しくなればなるほどRくんに会いたくなってしまう。
毎年のことながら、この時期は色んな感情で自分の中が忙しなくて、ついRくんに聞いてほしくなってしまう。
彼なら何て言うだろうと考える。
彼から出る言葉を欲している自分がいる。
忙しくなればなるほどに、抱きしめてくれたあの夜を思い出す。
また近い距離に……なんて思ってしまう。
夜に考え事をしてはいけない。
その通りだ。
深夜は色んなものに飲み込まれそうになる。
「Rくんの一番近くにいたい。」そう言った。
『…なにをもって近いというのかわからんけどさ。』彼が言う。
『ちゃんと心が届く場所にいるよ。』
一瞬で気持ちが軽くなった。
隣にいれば近いだなんて、私の考えは何て浅はかなんだろうと思った。
隣にいても遠い人なんて、いくらでもいるではないか。
そんな大事なことを忘れて、私はたかが物理的な距離で満たされようとした。
そんなに簡単じゃないのに。
『ごめん、そういうこと言ってるんじゃないね。必ず時間作るから。しばしお待ちを。』
そう言って笑う彼の声に全然元気がなくて心配だった。
けれど、それ以上話す方が申し訳なくて、
「それまで仕事がんばる。Rくんもがんばってね。」と言った。
『がんばってって言ってもらうと、まだがんばれるって思う。ありがとう。がんばろう!』
がんばっている人にがんばれって嫌いと言われるかなと躊躇したけれど。
彼は本当に強くてポジティブで。
こういう思考がかっこいい。
『前だけ見てやるべきことを淡々とやろうね!
人には優しくだな!自分にはもっと優しくね!』
そう彼が言って、電話を終えた。
そっくりそのままRくんに返したい。
人に優しくしすぎる彼に、自分にもっと優しくしてほしいけれど、その分私がすればいいかとも思った。
次に会えるのはいつだろう。
楽しみに、がんばる。
がんばれ。がんばろう。
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