育った環境


私は三人兄弟の一番上だ。

大黒柱である父は、単身赴任族でほとんど家にいない。

母は大変だったと思う。

シングルマザーではなかったが、やってることはシングルマザーと変わりなかったんだろう。











父の収入はそこそこあった。

だからこそ、私はいろんな習い事をさせてもらえていた。







当時、三つの習い事(ピアノ、テニス、お習字)を同じ時期に始めたお友達がいた。

その三つのどれをとっても、彼女は私より先に行っていた。



ピアノの発表会では、演奏する曲の難易度が全然違う。

テニスは実力によってクラス分けがされていて、私はいつも下のクラス。

習字には階級があって、彼女はいつの間にか段を獲得していた。








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母も必死なんだったと思う。

ピアノの練習では、間違える度に叩かれた。

ピアノの譜面台には、数え切れないほどの歯型があった。

そう、私の。






「○○ちゃんはできるのに」

何年もそんなことを言われ続けた。






中学校に上がる前に、習い事は全て辞めた。











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仕事は大好きだ。

つらいことやしんどいことはたくさんある。

でも、お金を頂いて、「ありがとう」と感謝される仕事なんて天職じゃない?













社会人になって、 

人に指導されるようになって

自傷癖が止まらなくなった。







手を抜いてるわけじゃない、



指導者が言ってることも分かる、



でも、私だって頑張っている。



なんで、できないんだろう。



なんで、注意されるんだろう。



あ、また迷惑をかけてしまった。



全然できてないやん、自分。








そう、自己嫌悪が止まらない。




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なんで私はこんな風に思ってしまうんだろう。


精神疾患であったとしても、何かきっかけがあるんじゃないか。







そうだ、私は褒めてほしいんだ。

誰かに認めてほしいんだ。

「あなたは頑張ってるよ、そのままで大丈夫」

そう言ってほしいだけなんだ。








精神疾患には、幼少期の環境が関係していることが多いと言われています。



私の場合、母がかなり厳しく教育をしていたので

それが今まで尾を引いているんだと思います。






そんな母は、躁病のような気がします。

精神疾患の患者さんを診てきた今だからこそ、

母は普通ではないと思うようになりました。









でも、母が悪いわけではないだろう。

環境がそうせざるを得なかっただけで、

母も一生懸命だった。





今も結婚せず、実家にいる私に 

きつく言うことが多い。

確かに私にも悪いところはあるが、

そこまで言わなくてもいいんじゃないかとも思う。

言われる度に

脆い私のメンタルは

すぐにくずれてしまう。






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ここ最近、

自傷に走りそうな私を

止める私自身がいて





そろそろ病院に行かないといけないかななんて思う。

 




ただ、普通に生きていきたいだけなのに。



程々に仕事して、

程々のお金をもらって、

そのうち誰かと結婚して、

素敵な家庭を作って。



 

平凡に生きていきたいだけなのに。










何が間違っていたのかな。


何をすればいいのかな。







そんなふうに考えてしまうから、




私のことを誰も知らない、

見栄の張り合いや

外見なんて







気にしなくていい海外に

とぶんだよね。







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日本で生きていくには生きづらい。