映画「お名前はアドルフ?」

フランスもドイツも、大人のための映画を作ってるなあ、
いいなあ、と思う。それを目ざとく買い付ける
WOWOWもいい。
CGなし。銃なし。エロなし。流血少々。

40歳くらいの大学教授とその妻、が弟や嫁を招いての
夕食会、その一夜のできごと。ジョーク好きの弟やら
神経質な教授やらのキャラクターがしっかりしてて、
その設定だけで話が回り始めるコメディ。
面白い。ブラックな笑い多め。

「ヒトラーを禁忌にすることで、逆に神格化して
しまっている!俺は息子に、アドルフと名付けて
革命を起こす!」と言い出す弟。
兄弟げんかが流転し、思いがけず秘密が明かされて
いく。
観るものへ「あなたはどこまでリベラルか?」を
試すような、怒涛の後半。(笑)
ドイツでヒットした理由も分かる気がする。
コメディとホラーは同じ構造なのか。

フランス映画「冬のパリ時間」「今宵212号室で」も
まあまあ面白かった。レビューするかは未定。
どれも大人が見てたのしめる映画。