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名付けて衣類手記第2話【くたばれ言葉のあや】

どうもこんにちは。
今日も拙いイラストと共に手記の更新をば。
これは廃屋のつもりです、今ではいろんなお絵かきソフトがありますがひび割れや葉っぱの形のペンまであるんで使うのが楽しいですね。
お絵描き自体は得意じゃありませんが、思ったことを形にするのは大好きなので
イメージした風景などを描いて、自作のゲームに使って遊んだりしています。


さてこれは小学生の頃の話。
内容は覚えていないけどとても母親に怒られていたことがあった。
その時母親は「怒ってるでしょ?顔膨れてるもん!」と言い放ったので
私は慌てて口をすぼめてほっぺたをへこませたが、すぐにビンタが飛んできた。

膨れている、というのが不機嫌を表す言葉だとわからなかった僕は、怖いときは物理的に顔が膨らんでしまうのだと思っていたのだ。
僕はこの時、結果的に変顔をしたせいでぶたれたのではなく
顔をしぼませなかったのでぶたれたのだと思っていた。
それからしばらくの間、僕は険悪な空気を感じ取るとそっとほっぺたをへこませていた。
なんせ顔は勝手に膨らむらしいので。

……そんな訳ないだろ、何で大人はこんな大事なことを教えてくれないんだ。

こんなこともあった。
うがいをしていると母親が「ちゃんと喉まで洗った?」と聞いてきて困惑した。
僕は何とかして食道までうがい薬を落として喉を洗おうとしたが、盛大に吐き出してげんこつを食らった。

何故大人は、この場合喉とは上咽頭付近までのことだと教えてくれないのだろうか。

「食べちゃいたいくらいかわいい」という言葉にいたっては今でも、可愛いと思う気持ちと食欲が連動する種類の人間がいるのかも?と思ってしまう僕がいる。
だってほらメバルとかイカとか可愛いお目目をしているけど美味しいしさ……?
僕はいまだにこの言葉の正しい意味を体感できない。

でも赤ちゃんはかじっても決して美味しくはないだろう、という事はわかる。

普通の人は言葉のあやというのを誰にも習わず理解できるのだろうか
これも障害者が経験を積むのに難しいことの一つであろう。

くたばれ言葉のあや。

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