メルカリで、モノとの付き合い方を考えた

今さら??はじめて、メルカリでモノを売るという経験をしました。

さかのぼること5月ころ、ものは試しと一つだけ出品してみたのです。

今やフリマサイト・アプリの代名詞ともいえるメルカリ…
しかしその仕組みがいまいち飲み込めず、送料だってかかるし個人情報も心配だし、そもそも私の不用品なんて誰も買ってくれないわよ、
と、食わず嫌いをしていました。

けれど、不要になったからと捨てるにはもったいないものが増えてきたし、
洋服を古着屋に持っていっても「まとめて○○円」と宣告されがっかりして帰ることばかりなので、
ものは試しにやってみよう、と思ったのです。

私が最初に出品したのは、パスケース。
前職で出張が多かった時期、ローカルICカードを使うのに買ったものでした。
しかし私はもともと公共交通機関が苦手で、プライベートで電車に乗ることは、実はほとんどない。
さらにコロナ禍、そして引っ越しにより、パスケースは何年も机の引き出しに眠ったままでした。

まだ使えるし、可愛いデザインだから、誰か使ってくれるかな、と淡い期待を抱いて出品してみたら、
なんと3ヶ月後に、購入してくれる方がいました。

嬉しくなって、慣れないながらもいろいろ調べながら梱包や発送手続きをしました。
購入してくれたかたから、届きました、早速使いますねとメッセージをいただいた時、
なんとも言えない温かい気持ちを感じました。

一度は気に入って買ったもの。
でも、使わなくなってしまったもの。
そういうものが、我が家にはたくさんある…。
それをまた、他の人が気に入って使ってくれるなら、それは私にとっても相手にとっても、モノにとっても良いことなのでは?

この経験から、自分の持っている「モノ」の見方が少し変わりました。
気に入って、使おうと思って買ったけれど、活用できていないものがたくさんある。
自分よりも、このモノを必要としている人は、意外と他にもいるかも。

不要品をお金に変えるという視点ではなく、
モノの第二の人生を用意できるんじゃないかと言う視点。

メルカリに出品するとき、紹介文を書く必要があり、
ブランド品やぱっと見ですぐわかるキャラクターものでない場合は、あれこれ文面を考えることになる。
この子が一番よく見える角度で写真を撮って、良いところも悪いところも拡大して撮ってみて、
少しだけ、自己満足のオススメポイントを紹介してみたりして、
その時間がそのモノと久しぶりに向き合う時間になる。

そして、値段をつける時も結構迷うもので、
安すぎてはモノに申し訳ないし、高すぎては購入者に申し訳ない。
自分が買うならとか、相場がどのくらいとか、いろいろバランスをとって値段を決める時間も、モノと向き合ういい時間。

買ってもらって、梱包する時、なるべく小さくして送料を抑えたい気持ちは山々なのだけど、
押したり潰したりして詰め込むのもなんだか悲しくて、
少し余裕のあるサイズの箱に入れたりすると、
1000円で買ってもらったのに手元に残るのは100円くらい、なんてこともザラにある。

でも、それでもいいと思ってる。

誰かがその金額で買う価値を見出してくれたのだから、そのなかでやりくりすればよくて、そのほとんどが送料に消えてしまったとしても、捨ててしまうよりずっといい。

私はどちらかというと、モノが好きで、たくさん買っているし、その割に管理がままならず、また買い足してしまったり、その分たくさん捨ててもいると思う。

でも、消耗品や消費財はある程度仕方ないとしても、まだ誰かに使ってもらえそうなものは、簡単に処分せず他の道を考え、そこに手間をかけることも悪くないなと思えるようになった。

そう簡単には、売れないんですけどね!!

ただいくつか売ってみて気づいたのは、梱包や配送のコストはかかっているよなということ。
これなら、お店で直接購入した方が巡り巡っていいのだろうか?
とりあえずは、過剰包装にならないよう、趣味の範囲で活用しながら改善もしていこうと思った。

SDGsの12番目に、「つくる責任 つかう責任」と言う言葉がある。
これを果たせているかというと、とても耳が痛いけれど、その第一歩として、モノとの向き合い方はこれからも考えていきたいと思った。

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