7thについて その2
7thについて、の続きです。
前回はブルーノートの話まで、でした。
ブルージーな7thの時はBlue note scaleというスケールを使います。
メージャースケールの1から6までに3つのブルーノート、と覚えてください。
これは7thのコードトーンに
9th、#9th(ブルーノート)、P4、b5th(ブルーノート)、M6を加えたものです。
7thで使われるテンションには
オルタード・テンション(b9、#9、#11、b13)
と
ナチュラル・テンション(9、13)
とがあります。
ナチュラル・テンションのほうがイライラ感が少なく、オルタード・テンションはよりどこかへ行こうというニュアンスが強くなります。
ブルーノートの中に#9がありますが、これは上のような「どこかへ行こう」というオルタード・テンションではなく、マイナーコードの3度のようなニュアンスが強いもので、7thのM3を抜いて代わりにm3を入れてマイナーの響きにすることもあります。
ブルージーな7thで#9がでてくるからとオルタード・スケール(後述)などを使ったりするのはまったくニュアンスが変わってしまうのでNGです。
このブルーノート・スケールには2つのメージャースケールが含まれています。
わかりますか?
C Blue noteならF メージャーとBb メージャーです。
そのためブルージーな7thでは完全4度上のメージャースケール(元の7thからみるとミクソリディアン・スケールになる)や全音下のメージャースケール(同様にドリアン・スケールになります)も使われます。
まとめてみるとC7でブルージーな7thのニュアンスを出す場合は、C Blue note(この中にC MixolydianとC Dorianが含まれる)というスケールを使う、ということです。
また、通常のブルース・フォームの進行ではⅠ7とⅣ7のコードは一つのスケールではなくとちらかというと同じコードが平行移動しているもの、と取られる場合もあります。
CのブルースならC7とF7でそれぞれBlue note scaleが使える、と考える場合もあります。
どちらかというとジャズに多いとらえ方ですが。
難しいとは思いますが、いろんな曲を聴きながら少しずつ理解するようにしてみてください。
わからない人には呪文のように思うかもしれませんが、わかってしまえばなんてことはないです。
まだ続きます。
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