カッティングについて その3

カッティングについて その3です。

前二つの記事はこちら。
カッティングについてその1
カッティングについてその2

カッティング、は音を切るのでカッティングです。
コードを押さえたままならただのストローク。

いわゆるカッティングの時のストロークでは動きの端を止めるように弾くので、そのための練習です。

いわゆるメロディを弾いたりする場合はピッキングした後は他の弦になるべく触らないほうが良いのですが、カッティングの時は腕を振る勢いが大切なのでいわゆる「三味線ピッキング」の練習をしてみると良いと思います。

三味線ピッキングとは、三味線のバチのように弦を弾く方法で、ダウンピッキングした後、一本下側の弦にピックを当てるように弾きます。
弦を弾くというよりも下側の弦にピックを押し付けるようにして、その途中に弦にあたるような感じです。
アップピッキングはダウンピッキングたものをそのまま上に戻す時に弦を弾く。
この時あまり手首を意図的に使ってはいけません。
腕をしなやかに振って弾きたい弦の下側の弦に押し付ける途中で弦を弾く。
この方法では手首をあまり使わないので速いフレーズを弾く場合にも有効です。

まず一本の弦、3、4弦あたりがいいと思います、をダウン、アップで弾きます。
三味線ピッキングの動きを覚えてください。
初めは少し強めに突くような感じで弾くのが良いと思います。
この時、きちんとメトロノームをかけて練習してください。
16分音符で140くらいのテンポでできればとりあえず右手の動きは完了です。

これに今度は左を付けていきます。
最初は一本の弦だけ、指も一本です。
人さし指で5フレットあたりを押さえて弾くのと浮かせて弾くいわゆるゴーストノートを混ぜていろんなリズムを弾いてみてください。
右手は16分音符をずっと鳴らし続けます。

この時、実は左手の押さえ方も重要です。
押さえている指以外はどうなっていますか?
指は押さえてない指が高くあがると押さえている指に力が入ります。
使わない指もなるべく指板の近くに置いてゴーストノートの時には人さし指以外を弦かぶせてミュートするようにします。

どうでしょう?
音が気持良く出てるでしょうか?
ファンキーな単音バッキングの感じになればOKです。

とはいえ、ここまででもちゃんとできるまではけっこうな練習量が必要です。
一年くらいはかかるのではないでしょうか?
ギターの技術をあげるには忍耐が必要です。
そんなちょっとやってすぐできるようなものなら誰にだってできるのです。
要は諦めずに時間をかけて練習することです。

これができたら、この弾き方のまま左を動かしてみましょう。
運指練習のような感じでかまいません。
5、8、7、8のようなシークエンスのフレーズをゆっくりから始めてだんだんと速くしていってください。
最初はピッキングを強めにしてだんだんと力を抜いても弾けるようにしてください。

これで音になるテンポが自分の一番速く弾けるテンポです。

これができたら今度は弦を移動する練習です。
複数の弦が絡んでくると今度は弦の移動におけるピッキングのダウンアップが絡んできます。
上側の弦をダウン、下をアップで弾くのがアウトサイド・ピッキング、下側をダウン、上側をアップで弾くのがインサイド・ピッキングです。

インサイドのほうがピッキングは難しいです。

アウトサイドでは上側の弦をダウンで弾いてその勢いで下側の弦の下にピックを移動させて弾くのでまだやりやすいと思います。
が、インサイドでは下側の弦をダウンで弾いた後、ピックの動きを逆転させて上側の弦をアップで弾かなくてはいけなくなります。
これが難しい。

が、これをできるようにすると手首がしなやかに使えるようになります。

最初は一本の弦を2音ずつ弾くパターンから練習してみてください。
例えば4弦5フレットと3弦7フレットを使ってソソ、レレと弾く練習です。
上手くピックが引っかからずに弾けてますか?

これができたら同じ音を3音ずつ、ソソソ、レレレと6連で弾く練習です。
一本の弦を3音ずつ弾くとピッキングのダウンアップが弦移動の時にひっくり返ります。
引っかからなくなるまで練習してください。

これができたら左を動かすパターン。
例えば4弦5、7、8、3弦5、7、8と弾きます。
逆の動きも練習してください。

こうやって弦移動、左と右の動きのシンクロができてくればだいぶ速く弾くのもできてくると思います。
これがカッティングにも生きてきます。

しっかり練習してみてください。

続きはまた次回!

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