カッティングについて その1

今さら、感はありますが、これ買ってみました。

Vox V848 Clyde McCoyです。
ヤフオクで落としました。

ワウは前に中古のアナログマン・モディファイのCrybabyを持っていましたが、前オーナーさんがマイケルの半止めワウを意識して作ったやつでカッティングにかけたい私としては不満でした。

あまりワウって自分の中ではなくてはならないものではないのでそれほどのクオリティは求めないですが、使うとなればトゥルーバイパスやアダプタージャックなどの装備は欲しい。
かつそれなりの音質ということでこれにしました。

ちょっと使ってみましたが、良いですね。
カッティングに気持良いです。
踏み方は前に練習したんですが、久しぶりに踏むと足がカクカクしますね。
また練習が必要です。

で、ワウ購入記念、ということで少しカッティングについて書こうと思います。

アメブロにブログを書き始めた頃、カッティングについて書いたので新しいことはほとんどないと思いますが。

私のブログを検索して来る人は「シンクロナイズド、トレモロ」についてや、「コンデンサ」について、それから「カッティング」についてが多いです。
みなさん、興味があるんでしょう。

私が若い頃(今でも若いですよ、といってみる)は、わりと「カッティングの上手いやつがギターの上手いやつ」という感じでした。
これは間違いではないと思います。
カッティングが上手くできないからピッキングが力んでしまう。
リズムも悪い。
今でもギタマガなんかには特集記事が載りますが、わりと今よりも多かったイメージです。

なので私も練習しました。
大学の頃にカッティングが必要な曲をやりはじめたんですが、中々最初は思うようには弾けず。
リズムはわかるんですが、どうも力んでしまう感じでした。

音楽学校では当然カッティングは課題にあげられますが、それほどカッティングをきちんと教えられた感じではなく、プロになるために必要なことの一つ、として教えられた程度です。

でも学生の頃から好きだったのでずっと練習してました。

カッティングはそのものも大事ですが、カッティングができることでわかること、できるようになることがとても大きい。
個人的にはカッティングが例え嫌いだとしても「できなければいけないこと」の一つだと思います。

例えばリズム。
カッティングは基本は16ビートですが、跳ねた16(ハーフシャッフル)などでもよく使われます。
ピッキングのダウンアップやオルタネイトで四苦八苦してるようではできません。
ただチャカチャカ弾けば良いものでもない。
アクセントを付けてグルーヴさせないといけない。
力まずにどうやって強弱をつけるか?

それとピッキングそのものにも大きな影響があります。
カッティングが上手くない人はどうもピックをぎゅっと握って力任せに弾いてしまうようです。
力まずにどうやってシャープに音を出すのか?
これはカッティングを練習することで身に付くはずです。

私は、カッティングの時は普通の時と少しピックの持ち方を変えています。
つまむ感じではやりづらいですが、無理というわけではありません。
パット・メセニーはアコギでカッティング(というか高速ストローク)をやりますが、例のあのヘンテコな握りのままです。
メセニーのあのテクニックはストロークで養われている部分も少なからずあるはずです。
つまりあのストロークを練習しないとメセニーのように弾くのは無理なんじゃないでしょうか?
ナイル・ロジャースもつまむ感じだったと思います。
でもいわゆる普通の親指と人さし指ではそむ持ち方が向 カッティングには向いていると思います。
普通は手首は弦に触るか限りなく弦に近づけて弾きますが、カッティングの時はやや手首を折る(くの字に曲げる)ので、ピックがそのままだと弦にはピックの先が少し曲がって当たってしまいます。
なので手首を曲げて真下を向くようにしています。
前はこのカッティング用の握りと普通の握りの持ち変えが上手くできませんでしたが、慣れると何も考えなくても持ち変えられるようになります。

またピックを持つのに使わない中指、薬指、小指は少し握りこむようにしています。
中指と薬指はストロークした時に弦に当たらないようにするために軽く握る感じですが、小指はわりとキュッと握ります。
小指をキュッと持つことでピックを持つ指に力が入らないようにしているのもあるし、握ったほうが手首が回転させやすいと思います。

右手のストロークの方法ですが、ウチワをあおぐように使います。
手首を回転させるんですが、車のキーを開けるように(え?いまどきそんな車は無いって?笑)する、のは少し違いますね。
車のキーを開けるのはどちらかというと手首よりも腕の回転になる気がします。
腕の回転とは違います。
ベースのスラップの時の使い方に似てます。
スラップは今はフリーのせいで弦の上から弾くやり方が普通だと思っている人がいますがあれは彼独特の弾き方で、通常のスラップは手が弦の下側から出て親指は上を向いた状態で弾きます。
私はギターでスラップも練習しました。
これはこれでまた別のことが絡んでくるんですがそれはまた別のお話。

この手首の使い方はある意味ピッキングの極意な気がします。
いわゆる速弾きギタリストの多くはこの手首のスナップで速くピッキングしてると思います。
つまりカッティングを練習することで右手は速く動くようになる、ということです。

手首を回転させる、というとエディのハミングバードなんかもそうですが、あれとはまた少し違いますね。
ストロークの動きは、ダウンストロークし終えた時に手首はほぼ真っ直ぐで、それより小指側に曲がることはありません。
つまりダウンストロークする前に手首をひねってそれを真っ直ぐになるまで振る感じです。
動きを手首が真っ直ぐの状態で止める。
ギターだけでなく、楽器を弾く上でこの「動きを止める」というのはとても大切です。
ストロークした後のことをあまり気にしないので次のアップストロークが上手くいかない。
ダウンストロークはアップストロークの準備であり、また逆も然り。
それぞれが相互作用で動くためにはダウン、アップそれぞれ動きを途中で止めるようにします。
シャッフルのリズムはストロークの練習にとても良いです。
シャッフルをダウンアップで弾くためにはダウンした後に一度動きを止めて、そこで次のアップを弾くタイミングを取ってるわけです。
動きが止められないとシャッフルは弾けません。

長くなるのでとりあえず、今日はここまでにします。
続きはまた次回。

#ギター
#音楽
#カッティング

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