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オンラインコミュニティに入る。コミュニティ運営をするということ

自分が何だったらできるのか、何に興味があるのか。それを探るために迷子になっていた頃、ファンクラブアプリのChip(サービス終了)がリリースされ、いくつかのグループに所属してみました。灰色ハイジさん、すぴかあやさんなどのファンクラブに入りました。


一つのコミュニティに所属することを決めた

当時は自分のレベル感でどの年収レンジでどんな仕事ができるのか相場感が全くわからなかったのでその中にいらっしゃったwebデザイナーの働き方を発信している方のリアルな案件事情を知るため、Slackを利用して運用するコミュニティにも所属することにしました。


初心者デザイナーのコミュニティー

これからデザイナーになろうとしている初心者が集まるコミュニティだったので、歴だけは長い私にはあまり有用とは言えなかったのですが、オンラインコミュニティとはなんぞやを知るために所属し続けることとしました。


コミュニティ終わる。

最終的にはコミュニティはなくなりました。
コミュニティが始まるところから終わるところまで内側からみえた運営の課題などを書きたいと思います。


入り口は承認制で月額500円

お金を徴収するのは、運営費用というより「ふるい」の役割です
基本的に誰でも受け付ける構えであったと思いますが、無尽蔵に人が増えるとコミュニティというのは方向性を失い、非アクティブユーザーが増えていきます。

増え続ける非アクティブユーザー

外側からは内情が見えないので「初心者に教えてくれる有用なコミュニティがあるらしいよ」という噂がTwitter上を一人歩きしていました。
運営者が「今日からコミュニティに入りました!」という方のTweetをリプライするも、その後その人がSlackで発言することがないまま、人は増えるのにコミュニティが盛り上がらないと言う状態に陥っていきました。

アルファな人と運営人の関係

コミュニティを存続させるべく、アルファユーザーとして私ともう1人の経験者が、レビューや質問に答え続けていました。
当然、運営主も答えていましたが、コミュニティ運営者が答えてしまうと
運営が答えるのを見るだけのコミュニティ」が出来上がります。
私も参加者の1人で全てを答える身ではないので、スルーする時もありました
そうすると、答えのつかない質問が放置されてしまうので、それを運営主が回収していくというような状況もたびたびありました。
運営主はアルファに依存せざるおえない状況でもありました

アルファが増えるとアルファが減る

人数が増えると同時に経験者がちょこちょこ入ってくるようになりました。
始まりからアルファとして頑張っていた私ともうひと方は「私の役目は終わった」とも言わんばかりに発言回数を減らしいきます、責任分散。そういうことが順繰りに繰り広げられていきます。

挨拶が「教えてください」

500円承認制は加入時のモチベーションの多寡をはかるものでしたが、加入時の挨拶をみると「教えてください」というものがほとんどでした。
ここがコミュニティ運営の一番難しいところですね。自分ごと感がないというか。
自分の質問に答えてもらいたいだけで「質問に答えてもらったから今度は自分もコミュニティに寄与しよう」という人が非常に少なかったです
これはもしかしたらお金を払っていることで「教えてもらえる立場」という免罪符を手に入れてしまっていたのかもしれません。

わからないことがわからない

特段ハイレベルなことを行っていたわけではないし私も「わからなかった時の自分を忘れないようにしよう」と思っているタイプですが、どうやら「レベルが高すぎて質問すらできない」という状態もあったようです。
レビューをもらわないでただ作ったものをあげていくチャンネルを作ったり、もくもくチャンネルなどをつくって敷居は下げている努力をしていたようですが、ここの最適解はいまだにわかりません。

コミュニティークラッシャー加入

ある時サイコパスな人が入ってきました
@hereを連発し「自分だけが本気で悩んでる、自分の質問が最優先」というような質問をたくさんし、それに答えてもお礼の返信をしない。
最終的には、ノウハウをため自分でコミュニティを立ち上げ、立ち上げたので入ってくれ(もちろん@hereで)などと目に余る状態となりました。

@hereとはアクティブなメンバー全員に通知を送るSlackの機能です
基本的に運営人が全体通知のために使うような機能と思ってください

オフライン化

オンラインもくもく会をzoomなどで行うことが増えてきて(私は一律個人的なコミュニケーションはとっていませんでしたが)、オンラインからミートアップなどオフラインへとコミュニティの一部が閉じていきました
そうなると、オフラインで解決、あるいは個人間のやりとりで解決などのルートができ始めるのでslack上でのやりとりが減っていきます。
運営上、このあたりの動きはクリティカルなのかなと思いました。


リアルコミュニティを目指して

私は初期から入っていただけで運営をしていた立場ではありませんでしたがこのような各種問題がみて取れました。

「オンラインだけで活発に」となるとそこから利害関係が発生し、活動することでメリットを享受できるというような状態までもっていけないと難しいのかなと感じました。一緒に作ってる感というのでしょうか。

あるいは運営を1人でやろうとせずに、板ごとのリーダーなどを有償で請け負ってもらいながら分散した運営などがもしかしたら求められるのかもしれません。

いずれにせよオンラインとは言えども、リアルにコミュニケーションをとっているぞと思えるぐらいまで肌感がないとコミュニティ存続は難しいのかもしれません。

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