見出し画像

EU離脱通知法案の可決 イギリス議会下院

EU 離脱通知法案が、イギリス議会下院で8日、
可決されました。

この法案はEU 離脱を通知する権限をテリーザ・メイ
首相に与えるものです。





イギリスの一般の市民の人々の感覚では、


移民の問題もあったでしょうが、

(EU の規則によって移民を拒否出来ないため、
年間30万もの人がイギリスに来ていたそうなので、

移民の受け入れはよいことであっても、
現実に病院、教育など、対応しきれなかったのでしょう。)



何より、EU は些末な規則が多すぎて、

「未来が見えない。」

という気持ちになってしまったのではないでしょうか?



(たとえば、吸引力の強すぎる掃除機を売ってはいけないとか、

スーパーでは曲がったキュウリやバナナを売ってはいけないとか、

レストランでオイルを出すときは、
詰め替えなくてはいけない。
つまり買ったときのボトルで出してはいけない。とか、
些末な規則が沢山あるとのことです。)








EU は人権意識が強いのは素晴らしいのですが、

見ていると、反面、どうしても、

規則を作る方にもとても関心が強いようです。








これには、おそらく、ヨーロッパの歴史的な要因もあるでしょう。




つまり、ヨーロッパにはギルド(同業者組合)を作ってきた長い歴史が
あるということです。



ギルドでは、

どこどこに使う釘は何センチでなければならない
とか、

ひとつの町にこの職人は何人までとか、

組合ごとに規則を細かく決めていました。





規則には、品質を保つ働きもあったので、
ヨーロッパにはよい製品もできましたが、

既存の事業者を守るために、
意識的に新規参入やイノベーションを排除もしていたでしょう。






食料生産に限界のあった昔はそうして、

経済を安定させることで、

みんながやっと生きてゆくことができるように
なったのでしょうが、



現代は違います。



現代の経済は、
日々、新しいものを生み出さなくては回っては
ゆきませんし、


何より、いくら権利が守られていても、

自由に新しいことを始められるような世の中で
なくては
生きている希望も見えなくなってしまうでしょう。




私は、EU 離脱ということを聞くたびに、

イギリスの人々は未来に希望を見たかったのではないか?
という気がしてならないのです。









私は今回のイギリスの人々の選択は、

ひとつの道として、
必ずしも悪くない選択であるかもしれないと思っています。



EU 離脱によって、もちろん、

メリットも、デメリットもあるとは思いますが、


イギリスの人々の決断と、イギリスの未来を祝福します。







      

                     2017年2月10日 白鳥静香

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?