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「アセットアロケーションが投資成績の大部分を決める」らしい

こんにちは、パラディソです。本日はアセットアロケーションについて考えていきたいと思います。

正直あまり詳しくないので、雰囲気でやっていきます。

投資(特にペーパーアセット)において、「安い所で買って、高い所で売れば必ず儲かる」と、口で言うのは簡単ですが、実はこれがとても難しく、プロでもなかなか出来ないという現実があります。

「安い所で買い、高い所で売る」とは突き詰めれば投資タイミングの話になるのですが、タイミングを図り、当て続けることは(運の要素を除き)サラリーマン投資家の私には無理だと思っています。

そして、こちらも良く言われていることですが、「投資成果はアセットアロケーション(資産配分)でほとんど決まってしまう」というもの。

そこで、今回は2022年現在の私の個別株式を除いた投資信託の資産配分を題材にしながら、確認の仕方をレビューしたり、分析やらをしていこうと思います。

資産配分の把握

まずは資産配分(アセットアロケーション)の把握からですが、証券口座からエクセルや紙に書き出して、、、という作業は非常に面倒くさいので、無料で使える便利なツールを活用したいと思います。

ステップ1

世の中はどんどん便利になっています。今回は東北投信さんのピザロというツールを使います。

ピザロ

ピザロのTOP

なかなか斬新なTOPページですが、これがすごい便利で、なおかつ無料で使えてしまいます。

プルダウンと金額入力

使い方は簡単で、ファンドを選択し、商品を選択し、現在評価額を入れていきます。そうすると、

2022年5月末:パラディソのアセットアロケーション

個別株やETFは入れられませんが、このように現在のアセットアロケーションを表示してくれます。

こちら、米国株式が77%とかなりの部分を占めています。続いて新興国株式や先進国株式(米国除く)、日本株式と株式という資産クラスで95%を超えています。

先進国債権や先進国REITも少しだけ含まれているのは、iDeCoを始めて数年の間に買い付けていたもので、今現在は買っていません。

当時は訳もわからないままに、とりあえず、債権、REIT、株式と全てバランス良く買っていたような気がしますね。

現在は、全米株式インデックスファンドと全世界株式インデックスファンドのみを毎月積み立てています。私パラディソは資産形成期においては株式100%で行こうと決めています。

ちなみに、こちらは現在のキャッシュポジションを反映させていません。昨年末~今年1月にかけて米国個別株式をかなり売却(利益確定)して、キャッシュポジションを大きく引き上げています。

昨年どれくらい株を売ってキャッシュ($)にしたかというとこれくらいです。

確定申告書類から

下記はキャッシュポジションを反映させたVerです。

現金が約半分近くを占めている2022年5月末


ステップ2

次に、アセットアロケーションは把握できましたので、分析です。果たして、このアセットアロケーションって、どのくらいのリスクがあって、どのくらいのリターンを期待できる配分なんだろう、という部分を見える化します。

そこで使うツールが、、、

myINDEX

12周年おめでとうございます

こちらも登録が必要ですが無料で使えます、本当にありがとうございます。

資産配分ツールのページ

ここに、先ほどのピザロで作った配分比率を入力していくだけです。そうすると、、、

myINDEX

米国株比率が少し上がっているのは恐らく私のミスでしょう。だいたい合ってるのでこれでOKです。

このように、平均リターンとリスク、シャープレシオが自動計算され表示されます。

※以下は現金ポジションを加味したVerです

現金ポジション加味したVer

資産配分分析(現金ポジションは加味せず)

リターン

過去20年のデータでは、私のアセットアロケーションでは平均で9%のリターンが期待できるということですね。期待値ってやつです。

かなり高い数値ですね。それもそうで、過去20年はドットコムバブル崩壊、リーマンショックを経て米国株が大きく成長してきました。今後も同じ成果を約束するものではなく、あくまで過去のデータに基づいた期待値です。

また、ここで言う平均9%というのは、年率を指しますので、9%よりも大きなリターンを生む年もあれば、マイナスになる年もあります。それらを20年平均して9%という意味になります。

リスク

続いて、リスクに関して。

私たちが普段使う「リスク」という言葉は、悪い意味で使われることがほとんどだと思いますが、金融用語としての「リスク」とは、「±の振れ幅のこと」を指します。要するに、「リスクが大きい」とは、「大きく収益が得られるかもしれないし、大きく損失が出るかもしれない」という意味です。

私パラディソのアセットアロケーションにおけるリスクは18.1%らしいです。こちらの説明としては、平均のリターン(ここでは9%)から前後18.1%の振れ幅が約68%の確率範囲で起こりますよ、ということを意味しています。

なので、68%の確率範囲で9%+18.1%=27.1%のリターンの年もあれば、9%-18.1%=▲9.1%の年もあるよ、というものです。

いきなり出てきた「68%の確率の範囲内で」というのが厄介なのですが、少し説明すると、こちらは標準偏差を指しています。

高校時代の期末テストで、数学5点を叩き出したパラディソが標準偏差を説明るすると、きっと良いことが無いので、今回説明は割愛させて頂きます。興味のある方は調べてみて下さい。

ですので、あくまで2/3くらい(68%)の範囲なので、▲18.1%を超える、▲50%やそれ以上のマイナスになる年も1/3ほどの確率でありますね。

±どちらに振れるにせよ、3年に1回は、と考えれば分かり易い。

実際、リーマンショックの時には米国株式全体のインデックスファンドで50%以上の暴落を記録しています。

なので、ここでリスク許容度という概念が出てくるのですが、これもまた今回は割愛させてもらいます。

リスク許容度の考え方に関しては、日本でも屈指の国際分散投資の第一人者である、水瀬ケンイチ氏の書籍に詳しく書かれていますので、参考になると思います。

まとめ

結論から書けば、私パラディソはリスクの高いアセットアロケーションです。

この先、今まで運用してきた資産が半額以下になってしまうようなこともあると思います。もし、そうなったら、気絶でもしながら凌ぐしかないです。

期待値としてはプラスですが、資産形成期⇒資産取り崩し期と年月を重ねた先にマイナスになっているということも可能性としてはあります。

可能な限り、そうならないように、ポートフォリオのリスクコントロール、リアロケーションを年齢と共に進めていく必要がありそうですね。

繰り返しになりますが、私は現在リスクの高い運用をしています。そしてそれを認識していますし、資産形成期は株式100%で行こうと決めています。

当然「リスク許容度の範囲内で」という原則はあるものの、リターンの源泉はリスクであるということもまた事実なのです。

また、リスク許容度に関しては、いくら頭でシミュレーションをしていても、実際にダウンサイドに振れた場合、想定内でも想定外でもそうならないと人間の心なんて分からないとも思っています。

ですので、最終は「決め」の問題で、覚悟のようなモノが大事だな、と考えていますので、もし将来、大爆死してたら笑っていただければと思います。

おまけ

2022年6月6日の日経電子版に「個人マネー、海外株に年8兆円 日本から「逃避」の気配」という記事が出ていました。

個人的には日本が云々というよりも、国際分散投資の視点からは当然の流れかなとも思います。

そしてそもそも、私パラディソは、なぜインデックス部分を全世界株式と全米株式2つもつのか?という部分も補足しておきます。

結論から書くと、これは自分自身の心(メンタル)へのヘッジです。

直近は米国株式のリターンがいいが、今後はそうなるとは限らない。しかし、米国が長期視点で最も投資妙味のある国である、という自分の中の前提があります。

しかし、「今後はそうなるとは限らない」という部分を長期投資を継続していく上で、どう自らの心と折り合いを付けるかがポイントになってきました。

全世界株式は米国比率が約60%となっています。仮に、全世界株式50%:全米株式50%を積み立てると、米国比率が約75%のポートフォリオが出来上がります。

これなら、全世界1本で良くないか?または全米株式と世界株式(米国除く)を組み合わせればいいのではないか?と色々考えたのですが、ポートフォリオの比率の問題ではありません。

今後もし仮に全世界株式の方が全米株式よりもパフォーマンスが良かった時に、自分の中で全世界株式しっかり積立ててるよ!という言い訳の様な心のよりどころと考えていますね。



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