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統合失調症の私、富士登山を中止する

本日、私は富士登山に出かける予定であったが、中止した。理由は自分が統合失調症だからではなく、コロナがまた流行り始めてきたからだ。数日前に山頂の宿をキャンセルした。キャンセル料が発生したが致し方ない。
本当はこの記事の代わりに、『統合失調症の私、富士山頂でウインナーを炒める』という題名にして、富士登山の歓びを爆発させようと思っていたが、残念だ。私は介護施設で働いているので、富士登山に行ったがために、コロナに感染し、職場でクラスターを発生させては私の居場所はないと恐れたからだ。最近私はこの職場にパートから正規職員となった。その直後の富士登山でコロナを持ち帰ることはさすがにまずい。
それともうひとつ、富士登山を中止した理由があって、富士登山のことを調べるうちに、富士登山とは他の山の登山とは全然違うものだと思えたことだ。というのは、まず、登山客の人数が多い。しかも、普段山に登らない人が来るためマナーが悪そうだという点がある。私は自分の荷物が盗まれるのではないかと恐れた。富士山は日本の最高峰といえども、山頂まで俗世間であると思った。山のひとつの魅力は俗世間を忘れることにあると思うのだが、富士山はいろいろなしがらみが多そうだと思った。もちろん富士山を調べるうちにその登山の魅力にも気づいた。御鉢巡り、砂走、宝永山、ご来光、日没、など富士山ならではの魅力がたくさんある。またの機会に登ろうと思う。
 
ところで登山客の数と言えば、数年前に行った槍ヶ岳、これが私の単独登山で行った唯一の北アルプスであるが、そこには団体客などがいて、さながら観光地だった。外国人もたくさんいた。いっぽう南アルプスは客が少ない。とは言っても南アルプスが北アルプスより魅力がないというわけではない。北アルプスはピークの間隔が短く、短い日程で多くのピークを経験できるところが魅力なのだろう。南アルプスはピークの間隔が長く、次のピークを遠くに見ながら歩かねばならない。だが、そこがまたいいのだ。
 
私は年に一度、日本アルプスなどの高山に登ることを楽しみとしている。今年は八月に北アルプスに登るつもりだ。それが今年のメインで、富士登山はその前座となるはずだった。前座だからリスクを冒してまで行く理由はない。だから、諦めることができた。本日は雨である。私はもし本日が晴れていたら、「行っとけばよかった~!」と後悔したかもしれない。しかし、雨だ。ざまあみろ、うひひ。嫌な性格だ。とにかく八月の北アルプスが晴れることを祈るしかない。山行が上手くいけば、このnoteを読む統合失調症で引きこもっている方に、アウトドア、とくに登山の魅力を余すことなく伝えることができるだろう。ああ、楽しみだ。

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