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【超短編小説】職場に於けるションベン社員の便器について①

「ちょっとトイレに行ってきます」
 と言って手刀を切りながらデスクの間を通り抜ける。別にそれがコーヒーを買ってくるんでも良いし、いっそ正直に煙草を吸ってきますと言ったところで別に誰も何か文句を言ったりしないのは分かりきっている。
 良心とか罪悪感とか言うのとはまた別の何かがそうさせるだけだ。
 とは言えちゃんとトイレにも行くし、コーヒーだって買う。あの薄いスポンジみたいなカップに淹れられるやたらに酸味の強いコーヒーがあまり好きでは無いけれど。

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