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採用や制度設計など|初期の組織づくりってどうやる?

2022年を振り返ろう!ということで、
私はこの一年人事を務めてきたので「初期の組織づくり」として振り返っていこうと思います。

組織づくりをしたいと思っている人、スタートアップの人事ってどんな感じかを知りたい人に読んでいただけたら、なにか参考になるかもしれません。


【お知らせ】
SVメンバーはこの1年間で4→15人に拡大しました。そんな新メンバーたちを知ることができる、アドベントカレンダー的企画「#SkylandNewYear」を実施中です。
ぜひTwitterから他のメンバーの記事も読んでみてください~!


SVは昨年と比べて組織サイズも目標も実績も大きく変化した1年になりました。

  • 組織サイズ 約3倍 🎉

  • 新たな投資領域でグローバルな活動が急増 🎉

  • メンタルヘルステクノロジーズとANYCOLORの上場を祝うことができました! 🎉

そんな中、私にとって大きい変化だったのは組織サイズです。

この人数増加のタイミングで、私にとって念願だった人事を務めることになりました。いかにメンバーが働きやすい環境にできるのかを考えながら、組織の基盤づくりに追われた1年だったように思います。

社員の受け入れ体制を爆速で整えた3月

私が入社したのが2020年2月。そんな私の後に入社が決まったのは2022年3月が初めてでした。
私が入社してからはメンバーの入れ替わりがほぼなかったので、顧問社労士も解約をしており、人事ツールの導入もなく基本は紙で管理をしている状況でした。

入社手続きって何???オンボーディングどうやろう…?こんな状態だと知られて入社するのが嫌になったりしたらどうしよう…

そんな不安しかない中、入社が決定したのは突然で、ほぼ同じタイミングで2名ほぼ即日稼働開始でした。嬉しい悲鳴です。

木下さんから須永さんを紹介された日に入社準備開始
中村さんは入社決定から入社まで3日

オンボーディングフローも何も決まっていなかったので、メッセージを連投して1つ1つ対応してもらいました。やったことはこんな感じです。

  • メールアドレスの作成

  • ツールのアカウント作成(slack・Notion・1Password・asanaなど)

  • 雇用契約・NDAの締結

  • オンボーディングMTGの実施(会社説明・働き方の説明)

  • メンバー紹介スライドの作成

  • 定期的な1on1の設定

オンボーディングは、投資先のアイデミーを参考にしました
社員数を拡大しているスタートアップはそれまでにすごく試行錯誤してきているし、最新ツールを使っていたりするので、オンボーディングが洗練されていて一番参考になると思います。

私はアイデミーのオンボーディングを細かく知れる機会があったのですが、発信されているものだとnoteが参考になると思います!いくつかあるので見てみてください。

さらに、社会保険などは入社日に「どうやるか調べなきゃ…」という感じでした。労務関連で参考にしたのはhokanの安田さんのnoteです。

雇用保険は入社日から5日以内で手続きしなければならなかったり、ここは事前に知っておいたほうが良いことだらけです。
一番いいのは社労士さんに相談することだと思い、現在はhokanの安田さんにご紹介頂いた社労士の先生にお願いしています。スタートアップに優しい社労士さんでとっても助かっています。(私の知っている企業ならご紹介もできるので社労士必要な方はご連絡ください)

SVってどんな会社だったっけ?な4月

2名の入社を皮切りに、SVの採用ブーストが始まり、Wantedlyでの募集公開も始めました。

そこで出てきた次の課題は、どうやってSVをわかりやすく伝えるのか。

SVをわかりやすく説明するために、投資チーム・コンテンツチーム・コーポレートチームの3つに分けて事業やメンバーの情報を整理しました。

また、採用サイトと面接で使う資料をNotionで作成しました。
事業立ち上げ中で会社の状況が変わりやすいスタートアップなら、Notionの採用ページが編集しやすく丁度いい気がしています。

Notionの採用ページで参考にしたのは、投資先のROXXです!
今はNotionじゃない採用ページができあがっているので見れないのですが、Notionは私のよりはるかに素敵でした!(ROXXは組織制度なども参考になるので採用ピッチデックもおすすめです。)

この時期にWantedlyでインターン以外の職種も出し始めました。
そのコーポレート募集で入社してくださったのが高木さんです。念願のコーポレートメンバーとして、人数増加でタスクが増えていた総務・労務・経理周りをお願いしており、この組織拡大には高木さんが欠かせなかったなと振り返って思います。

高木さん(青)と私(緑)

出張って?ビザって?だった6月

私がSVに在籍している中では初の海外出張がありました。
NFT NYCというイベントに参加するべく、SVメンバー7名がアメリカに出張することに。

参加する側もドキドキの試みでしたが、実は管理側もドキドキでした。
どうやってチケットやホテルの手配をするのか?日当はどうするのか?現地での支払いはどうしたら良いか?などなどわからないことだらけで、何が困るって、参考になる情報がなかなか発信されていないのです!

まず、チケットの手配は令和トラベルさんに大変お世話になりました。コロナ関連の手続きが必要な時期で、あの人数の手配は令和トラベルさんがいなかったら不可能でした…。

やはり経費精算はとにかく大変でした。学びとしては下記です。

  • 出張決定したらまずビザ。外国国籍メンバーのビザ取得スケジュール次第で出張日程が決まることもしばしば。

  • UPSIDERで現地払いがとても便利でした。

  • 物価が違いすぎるので、ちゃんと調べてから日当を決めるべき。(当時は水を買うだけで1000円位だった…)

  • 海外だとレシートがメールで届くことがあるので注意。

  • カード明細の海外の店名はわかりにくいのでレシート必須!

  • 渡航前後のPCR検査などは事前に確認しておくべき。(当日じゃ間に合わないことも)

  • 体調管理は最優先!!!(コロナで帰国できないメンバーも)

出張関連はまだ仕組みづくりができていないところが多いので、ぜひ参考になる情報があれば教えてください…。

10人超えたら就業規則?!?!?!な7月

ついに常時メンバーが10名を超え、就業規則の作成が必要になりました。(10名以下でも作成は任意です)

就業規則の作成は社労士さんに依頼するのが一番です。
一度作成した後で何度も内容変更するのは良くないので、最初からしっかりと内容を検討しておいたほうが良いでしょう。
ただ、その時点で確定しなくてもいい項目(まだ当てはまる事例がないなど)は、ゆるく設定しすぎず、一般的な内容にしておくほうがいいと思います。

採用も一息ついて、組織を見直した9月

各チームのメンバーが増えて、チームごとの動きが加速してきたタイミングで、定例の経営会議を始めました

きっかけはPoliPoliチームから経営合宿の話を聞いたことです。
長期的目線で会社の方針を話すことが必要だと思い、比較的話のしやすい人数で、管理メンバー中心の月一定例会議にしました。
合宿ではありませんが、普段の業務から離れて考えられるように普段のオフィスとは別の場所にある会議室を使うようにしています。

アジェンダは各チームで課題などを持ち寄ったり、組織課題、会社全体の方針の話題が中心で、毎回約4時間かけて議論しています。
初回の経営会議では、全員の役職をフラットにすること(名刺に役職を書かない)、パートナー昇格の決め方、チームのバリュー(画像参照)を決定しました。

やってみた感想としては、メンバー主体で会社の方針が決定するので、組織制度が作りやすかったり、メンバーの納得度が高まって浸透しやすいので経営会議自体はとても良かったです。
正直なところだと、会議直後は社内で「ファミリーだから!」といって協力しあうことが増えていたのですが、継続して浸透させていくことが必要だなと思っています。

全社でキックオフMTGをした10月

10月が期末なので、全員で来期の目標を立てるためのキックオフMTGを実施しました。

日中はチームごとに今期振り返りと来期目標を議論し、夜に集合して各チームの発表と、各メンバーの目標宣言、MVPの発表を行いました。

「普段はタスクに追われて振り返る機会がなかなか無かったので、キックオフMTGはすごく良かった」とメンバーからフィードバックもあり、やってよかったなと思っています。

まとめ:組織に合った組織づくりをする

キックオフMTGだけでなく、1Qごとの人事3者面談(私と木下さんとの面談)やマネジャーMTG、勉強会など、ここまで組織づくりのための施策をいくつも実行してきましたが、どれにも反省点はあり、SVらしくブラッシュアップしていかないといけないなと感じています。

私の考えるSVらしさとは、
① 新しいことが好きで興味関心が強い、発散的なメンバーが多いので、それぞれの興味関心や活力を失わずにみんなで協力して起業家発掘を行えること
② クリエイターの表現力でスタートアップの魅力を引き出せること

今はこの2つかなと思っています。

どうやったら興味関心を引き出せるのか、どうやったらメンバーの最大限の力が出せるのか、これからも試行錯誤していこうと思います。

自分のチームらしさを考えたい人事の方がいれば、ぜひ壁打ち相手になりたいので声かけてください!


メンバーの皆さんへ

決まっていないことが多かったり、イチから作っていかないといけない状況が多い中、一緒に考えてくださりありがとうございました!
来年も一緒に魅力的なSVチームを作ってきましょう~!!

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