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アメリカでは娘と手を繋ぐ事も許されない!?

私は現在、単身でアメリカで働いているのですが、日本に離れて暮らす娘がいます。

娘がアメリカで中学生を卒業後、高校進学のための本帰国と同時に、様々な事情があった中で妻と別れ、親権も妻が持っていきました。そんな娘は、もう19歳になりました。

そんな娘がこの夏休みを利用して、約3年ぶりに私に会うためにアメリカに旅行に来てくれました。空港に迎えに行くと、離れたところからも、少し大人になった、でも面影の残る、それが娘だと一目で気がつきました。

近づくにつれ、お互い両手を広げ、思わず抱きしめ、久しぶりの再会を腕の中で感じたものです。

少し大人になった娘と、久しぶりの時間を過ごすのは緊張するもので、一歩距離を空けて歩く二人の距離に違和感を覚えるほどでした。どこかあどけなさの残る娘は、離れる前のころと変わらず、嬉しさに私の腕に両手を絡ませ、腕の脇で微笑む横顔には、涙が込み上げてきそうな喜びに加えて、さらに緊張感を感じるほどでした。

歩きながら話していると、ごく自然に、手を繋ぎ歩いていました。会話が弾んだせいでレストランで食事をとる事になり、居合わせた友人とも会話に花を咲かせ、そろそろ家に向かうところで、

友人に忠告されたのが、「娘さんと手を繋いで歩くのは良くない…」

文化の違いを肌で感じながら日本生まれの私がアメリカという異国で日々仕事をしているつもりが、これほどカルチャーショックを感じたのも久しぶりでした。

アメリカでは親子の絆は深いとか、多様性、異文化を受け入れているとか、LGBTQとか色々な生き方が受け入れられてきているこの頃、児童虐待や誘拐は相変わらず取り沙汰される問題で、
年の差のある、しかも男女間(父娘でも)での世間からの目は、子供を守ることと同時に、親子関係ではない関係と間違われないとも言えない状況。

手を繋ぐという行為に対して様々な意見がある世の中であることを改めて実感しました。

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