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r>gを理解し自己資本構築をどのようにするか

はじめに

 今回は少し難しい話を書こうと思います。自分の投資戦略と働かなくとも生活ができるとはどういう事かを自分なりにまとめたものとなります。投資に関するアドバイスやその他は全くしていないですし、専門家でもないのであくまで自分の意見をまとめたものとなります。

自己紹介
 日本の大学でPhDを取得し、日本の会社に就職するも会社の方針転換で一年も経たずに外部に出向し、先行きが見えないため別の日本企業に転職。なぜか転勤族になり西の方に移住。英語を勉強して外資系に転職しVISAをサポートしていただきUSに移住。その後GCを取得しBay Areaの大手テック企業に転職して今にいたります。専門は半導体のプロセス設計です。
 転職に関する自己経験なのどは別のnoteにまとめていますのでご興味がありましたらご参照ください


そもそもr>gとは何か?

 このお話が最初に出てきたのはこちらの本です。その前に同じように労働側ではなく資本家になるのが人生の目標であるとまとめた本がいくつかあります。

 こちらの本もおすすめです。

 どちらの本も共通していることは、労働力を供給する側(=Business person)より資本を持ちその資本で労働力を雇う側(経営者や株主)になることが、個人の資本形成として重要だと書いてあります。この関係をまとめたのがまさにr>gです。

何も取り柄がない人はどうするか

 はっきりいって普通の人が経営者になるのはリスクが高すぎますし、先行きが不透明なので余程の覚悟があるか、特別なスキルがあるか、そもそも資本を持っているかです。
 こちの本にあるように将来は自分のスキルを活かして自由に働く社会というのも描かれていますが、スキルを身につけるにはやはり一時期は労働者となる必要があります。

 普通の人は資本を持つ側に一生回れないのかというとそうでもないと思います。一番簡単な方法は株主になることです。

自分の資産形成戦略

 自分は株式戦略の専門家でもないですし、企業研究をして投資戦略を組む時間も限られています。なので自分が知っている知識や範囲内で株式投資戦略を組む必要があります。
 大抵の場合それでは不十分(リスク分散できていない)なので、別の方法も考えておく必要があります。自分はETFを中心にして、一部を個別株にするという戦略をとっています。

ETF

 一番有名なのがVTとかVTIのティッカーシンボルのETFですね。これは市場の総資産額に応じて株式比率を調整し市場そのもの変動に追従するように構成された商品です。もちろん手数料が取られますが、かなり少ない額です。私は主に以下のETFを中心に資産を構築しています。

  • VTV : 大型Value株、安定して成長し配当もそれなりにある

  • VTI : S&P500連動、USの市場成長に連動、配当は少なめ

  • QQQ : NASDAQのindexに連動、ハイテク株の成長期待、配当は気持ち程度

  • VOE : 中型Value株、変動はそれなりに大きいが、成長と配当のバランスとり

  • IWM : Russell 2000の小型株、成長に期待

現金(定期預金)

 USはインフレ抑制のために政策金利が日本よりかなり高いです。なので何のリスクも無しに年率5.00%前後の金利収入が得られます。なので定期貯金へ入れてリスクなしで資産成長が見込めます。

その他

 その他としては退職金積立の401kや個別で入っている死亡保険付き積立定期等がありますが、上記の2つ比較するとそこまで大きくありません。 

2023年度結果

 全体のバランスは以下のようになっています。前にも書きましたが金利が高いのでそれを利用しCash比率は高めです。定期が今年で満期になるのが多数あるので徐々にStockの方に移動させていく予定です。

資産の内訳

 r>gの恐ろしさを実感したのが次のグラフです。資産内容としては現金比率が39%とかなり大きいですが、Stock部分から得られる部分(配当金+価値の上昇)とCashから得られる金利を比較すると大きな差が生まれます。つまり増加した資産の内訳です。

一年間での資産増加分の内訳

 78%が株式部分になります。これは非常にわかりやすいですね。ちなみにですが、給料で家賃や生活費を引いて残った現金は全て金利が高いSavingに移しており、それらも含めてInterestに含まれています。

 つまり、余剰資金でStockをかって放置しておくのが資産形成としては間違いないということですね。何度も言いますが個別株はリスクが高いのでETFがおすすめです。

今後の戦略

 最後に2024年度の今後の戦略をまとめておこうと思います。2024年の秋ぐらいから金利の引き下げが予測されています。なので今後は貯金定期に投入するのは最後になるかと思います。
 一部の金利が高いSavingアカウントに入っているお金は少しずつStockの方に移行していきます。購入するStockはETFが中心になるかと思います。個別株は自分の趣味的な要素があるので、今以上に資金を投入して増やす予定はありません。まぁ利益が出たらその分増えるのでそれを再投資する感じにします。
 401kは転職した会社で扱えるOptionが増えたので、Max投入を先月から開始しました。来年は401k部分がもう少し増えるかと思います。

追記

 私はUSに住んでいるのでiDecoとかNISAとかは全くわかりません。私の戦略が日本で成り立つかはわからないのでご了承ください。最終的に目指したいのは4.5年後にある程度楽な生活ができる程度に資本形成しセミFIREすることです。

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アメリカSilicon Valley在住のエンジニアです。日本企業から突然アメリカ企業に転職して気が付いた事や知って役に立った事を書いています。