Tech系Hardware Engineerの仕事
自分はTech系企業が集まるBay Area(シリコンバレーともいう)に移住して働いています。かれこれこの地域には7年以上住んでおります。会社のサポート等もあり生活に困らないお給料とグリーンカードも取得し今のところ生活する上で不自由はないです。
こちらのTech系企業はSoftwareが主体であり、Hardwareを扱っている企業や属しているEngineerはSoftwareと比較すると少なく、あまり情報がないので書ける範囲で書いていきたいと思います。
Hardware Engineerは何をする?
Bay AreaにあるHardware企業で実際に工場を持ち、そこで生産・出荷をしている企業はほぼありません。自分が思いつく範囲ではTeslaぐらいでしょうか?理由は簡単で、人件費が非常に高いからです。近くのハンバーガーチェーンの時給は$23です。また用地費用も膨大にかかるため、補助や人件費の安い地域で製造するのが理にかなっています。なので余程の理由や付加価値があるものを製造できるというのがない限り、Bay Areaで日本のような企画から製造を近場で行うことはほぼないです。なので、こちらでHardware Engineerというと大抵以下を担当することになります。
製品の研究開発
製品の設計
製品の評価と測定
製品の製造管理
製品の信頼性補償
自分は、製品の製造管理と設計以外はしたことがあります。今の仕事は研究開発と製造管理の一部をしています。
自分の仕事
自分が今実際にしている仕事内容を書くことはできませんが、一般的な仕事内容に関して書いていきます。
まずは、Marketingや設計の方と打ち合わせをして、どのような製品を作るかの構想練りから始まります。構想に関する議論を重ねていきそれを仕様に落とし込みます。その仕様を基にどのような技術が必要になるかを洗い出し、研究開発計画を立てます。
この時に重要になってくるのが、仕様を満たす技術の選定です。これは現時点で使える技術だけではなく、研究がある程度必要な技術も含めて検討します。その時に時間的制約や完成度、およびリスクに関しても全て調査・検討します。
調査・検討結果をReviewし、それを基に開発計画を作成し実際に作業に入っていきます。
設計者と
どのような技術が何時使えるようになるかが決まるので、それを基に設計Engineerと技術的な打ち合わせをします。大抵の場合、設計者は社内にいる場合が大半です。ただ同じ拠点やBuildingにいるとは限らないので、Web meeting等やChat toolを使い会話しています。その時に技術的にChallengeなところ等を明確にし、計画書に反映していきます。
製造者(Vender)と
冒頭でも少し触れましたが、製造者は別の会社であったり、別の国にあったりするのが大半です。なので開発計画は自分たちだけで閉じることはできません。なので、Venderとも打ち合わせをして、製造可能かを探っていきます。Venderが世界中にあるので時差等を考慮すると、ほぼ24時間対応みたいになってしましますが、それはTeam memberと協力して分散します。例えば、
Aさん : Asia担当でUSの夕方からVenderと会議
Bさん : Europe担当でUSの早朝からVenderと会議
Cさん : 中南米担当でUSの昼ぐらいからVenderと会議
という感じです。Managerの方はこれらの全地域の状況をある程度把握して行いといけないので、Sync meeting等で状況を把握しています。
評価・測定Engineerと
評価測定は自社内で行うことが多いです。また、同じBuildingに居る場合が多いので、日中は評価測定担当者と実施のDataを見ながら議論することが多いです。そこで改善点やBugなどを洗い出し、Venderとの会議に持っていく感じです。
製品の製造管理Engineerと
製造管理Engineerと歩留や製品の品質管理に関して議論します。製品の最終段階になるとVenderも含めてDailyで打ち合わせをしたりします。製造管理Engineerとの会話が増えてくると、いよいよ最終段階となりRealな数字が飛び交ってきます。
まとめ
つらつらと自分の仕事に関して書いてみました。ご興味がありましたらコメント等でお知らせください。
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アメリカSilicon Valley在住のエンジニアです。日本企業から突然アメリカ企業に転職して気が付いた事や知って役に立った事を書いています。