その後かれらの多くは殺された。

the Universo Paralello Festival in Re’im ウニベルソ・パラレロ・フェスティバル。ブラジル由来のpsytrance サイケデリックトランス音楽イベントが、今年2023年はイスラエルで分派開催された。時まさに10週間にわたるイスラエルのSukkot仮庵の祭の数時間後、10月6日金曜日午後3時頃に、ガザ国境から260マイル離れたキブツ(kibbutz=村落共同体)のひとつレイムRe'im近郊の、ごつごつした岩だらけのだだっ広いネゲブ沙漠で、パーティは始まった。


参加DJたちには以下の人たちが含まれていた。Aladin, Artifex, Astral Projection, Flare Jackalon, Jumpstreet, Kido, LIbra, Man With No Name, Noface, Protanica, Rocky Tilbor, Shove, Spectra Sonics, Swarup, Wegha.


世界中からやってきた4000人もの若者が集まっている。DJたちはおもいおもいに音楽で観客をたのしませる。日が暮れるにしたがってますます興奮は高まる。夜更けになってさらにいっそう盛り上がる。参加者全員が陶酔状態になる。真夜中になってもパーティは続く。そしてまた夜明けの解放感がまたたまらない。まさかそんな7日夜明け6時半、ダンスに興じている若者たちが、パレスチナのテロ組織ハマスによる大規模なロケット攻撃の標的にされるなんて誰ひとりおもわなかったろう。


発射されたロケット弾は2000発とも5000発とも言われている。まだ屋外会場には何百人もの人々がいたのだ。しかもハマスの戦闘機が空から電動パラグライダーで降りてくる。ハマス別動隊50名がバンに乗って現れ、四方八方へ乱射。はたまた重武装した過激派がトラックやオートバイで恐怖の祭り参加者を追いかける。地獄だ。あわてて逃げ出す若者たち。しかし、なかには人質に取られた人もいれば、もちろん殺された人もいる。さらに過激派たちは近くの民家を襲撃し、無差別に住民たちを人質にとったり、殺害した。死者は250名と言われている。いちはやくウィキペディアに項目が上がった。「レイム音楽祭虐殺事件 Re'im music festival massacre」と名づけられた。




いったいこのテロはどういう方法で「成功」したのか? ITアナリストの深田萌絵さんの解説と推理を伺ってみましょう。

つまりあの、世にもヤバいイランがハマスを支援しているのみならず、さらにはハマスの影には中国共産党がいるのではないか、という仮説である。もう少しこれについて具体的に考察すると、以下のような解説が立ち上がる。







さて、もう一度このテロの話題に戻りましょう。YOUTUBE の越境3.0の石田 和靖さんによると、この事件の背景には、現在のイスラエル、ネタニヤフ政権が極右であって。かれが政権についてからというもの、イスラエル軍人によるパレスチナへの強引で暴力的な入植活動がはなはだしくなっていて、これがパレスチナ人を激怒されている。かれはこのように主張する。たしかにある程度はそうのとおりではあるでしょう。


なるほどたしかにイスラエル政府が長年にわたってパレスチナ人を抑圧してきたこととパレスチナの過激派の軍事行動の急増の間には、ひじょうに複雑な相互作用はある。とくにネタニヤフ政権以降は。また世界中に、あの残虐なハマス支持のムスリムたちも多少はいるでしょう。しかし同時に他方で、ハマスを非難し、自分たちの誇りと尊厳を傷つける許しがたい極悪人どもだ、とおもっているムスリムたちこそが多数派であることは疑いない。なぜなら、あくまでもハマスはガザという「天井なき監獄」を支配する非合法テロ組織であって、けっしてハマスがパレスチナ人民を代表しているわけではまったくない。隣接するエジプト政府にしてからがガザ地区からの入国を許さない。したがって、パレスチナはかわいそう、ハマスの怒りももっともだ・・・そんな同情論はとんでもないまちがいだ。



イスラム研究者の飯山陽さんは訴えておられます、断固こんなテロを許してはいけない、ゼッタイにテロ組織ハマスに共感などしてはいけない。いま起こっていることはあくまでもハマス 対 イスラエルの戦争なのである。けっしてパレスチナ 対 イスラエルの戦争ではない。もしもここを見誤るとすべてを誤解してしまう。むしろこのテロの背景には、パレスチナ自治政府 対 ハマスの、パレスチナ内部抗争がある、と指摘しておられます。







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