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現在日本は西洋文明の中途半端な導入

現在日本の社会には、いろいろなトラブルが発生しています。この問題の原因を突き詰めると

中途半端な西洋文明導入

が大きく影響しています。特に昭和の敗戦後は

アメリカ式の技術導入

が盛んになりました。しかし、日本人の多くは、根底にある、西洋文明的発想を、理解していない、それどころか、心の底で拒絶しています。

この問題を明確にしないと、今の社会はよりおかしくなると思います。

さて、ここで言う「西洋文明的発想」は、どのようなモノでしょう。私は、古代ギリシャの哲学者プラトンの言う

哲学者支配

の発想だと思います。

確かに、プラトンの「哲人政治」は、政治学などでは、否定されています。しかしながら、西洋文明には

哲学的思考者だけが本質を知る

という発想が今にもあります。明確にこれを示すのが

フランスのバカロレア

です。この制度では

バカロレア合格者のみ大学進学
(そして指導的立場へ)

という振り分けがされています。アメリカでは、自由の国の建前で、ここまで選別はないのですが

大学卒業者の指導的地位

はある程度約束されています。

さて、ここで大事なことは、西洋文明には

哲学的思考だけが本質をつかむ
それが解らない大衆は従え

が根底にあるのです。彼らの発想では

説明責任はそれが解る学者への説明

で十分です。

一方、日本の文明には

古代ギリシャの哲学からの蓄積はなく
仏経などの東洋論理での納得

大乗仏教の皆に仏の智慧

という発想が底流にあります。

従って

説明責任は大衆の納得まで

という難しさがあるのです。

この違いが、明確でないため

アメリカ式を無理に押しつけ失敗している

のが現在の日本ではないでしょうか。

これを知らずに、学問知識を押しつけたり、学歴マウンティングをしたりして、仕事で失敗する人が少なくないように思います。

日本社会では

納得される説明まで行う
ことで
知識保有者が認められる

のです。

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