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「WHOLE BRAIN」の感想
WHOLE BRAIN 心が軽くなる「脳」の動かし方:
ジル・ボルト・テイラー著・竹内薫訳 NHK出版
を読んだ感想
この本は、従来の
右脳/左脳
に
思考/感情
と言う2×2の4キャラを脳内に見いだしている。右脳は総合的な視点の並列処理で、左脳は言語による直列処理で、左の感情処理は、生存のための危機管理で、右の感情機能は現状を楽しむ力を持っている、としている。
この発想は、今までの脳に関する議論より、説得力がある。例えば、昔のある研究者が言う「感情」は
危機を感じる力
と説明されていた。
この発想は、上記で言う左脳的な
言語で記述できる論理
を主として考えた結果、ではないかと思う。これに対して著者は
自らの脳出血で左脳停止
そして
その後のリハビリ復帰
と言う壮絶な体験をしている。詳細は、前著「奇跡の脳」を読んで欲しい。
これも素晴らしい本だが、続編の「WHOLE BRAIN」と合わせると感動は更に深くなる。
さて、最後にこの本では、ユングの思想から、脳の4つの働きを書いている。しかし、これを仏教の唯識などの発想で見たら、どうなるだろう?
私は、右脳の働きに、阿頼耶識を感じた。
また身体からのフィードバック、例えば血液成分の変化が、感情目に与える影響なども議論して欲しいと思う。
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