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「公案解答集」で悟りを実現?

現在のChatGPTなどの「生成系AI」の進歩は、素晴らしいものがあります。
そこで、今回は以下の課題を考えました。

四季社発行:ひろさちや訳
「ひろさきやのウルトラ禅問答公案解答集
(以下「公案解答集」)
を生成系AIに学習させて
禅の悟りに至らせることができるか

これは、サールの「中国語の部屋」の問題提起と同じ発想と、見る人もいるでしょう。

また、禅僧の中でも「公案解答集」による

カンニング的問答

に批判的な人も多くいます。

しかしながら、私自身は

公案への解答を多く見ると
禅問答への対応が見える
そして
自分が変わる

という体験をしました。私は、それまで

天台の「摩訶止観」を読み
不思議の境地を求める

というぐらいには

禅に求めるモノ

が見えていました。

しかしながら、「公案解答集」の多くの問答から

その場面を当事者として感じる

という変化が出てきたように思います。

この様子は、以下のnoteも参考にしてください。
「蜘蛛の糸」で観る大乗の悟り その一|鈴木良実 (note.com)

こうした

読書による人格変化
他の人格の出現

は、例えば

論語を読んで孔子の心境になる

と言う「読書法」と、相通じるモノがあると思います。

さて、最初の質問に戻りますが

AIはこうした人格を出現できるか?
単にシミュレートと見るのか?

と言う問題は、これから検討すべき問題だと思います。

#AI #ChatGPT #悟り #公案解答集

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