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あるモノから秩序を生む

先日書いた
現実の泥から結晶したモノ|鈴木良実 (note.com)
にある、創造の2方向について、もう少し考えてみました。つまり

  1. 澄んだ理論が先行

  2. 混沌の泥の中から結晶化

という二つの道です。西洋文明や、中華文明では

澄める天が濁る地を導く

という発想で

理論知識が先行し指導する

が主体になります。

しかしながら、日本の文明では、これだけでなく

今あるモノから秩序を生む

発想があります。古くは、聖徳太子の十七条憲法や、北条泰時の御成敗式目です。

この発想について、もう少し深く読むと、中華文明や西洋文明は

力による支配があり
支配者の指導に従わせる必要があった

から、指導者の理論先行の発想が強くでました。

一方

聖徳太子は中華文明の圧力から独立
北条泰時は天皇の権威から独立

という発想があったので

今あるモノから秩序を見いだす

発想が出てきたと思います。

なお、日本でも、理論先行の支配は

徳川の平和
明治維新以降の政治

があります。これは、どちらも

戦国的混乱を納める為の強権支配

と考えると、やむを得ないモノでした。

ただし、本当の民主主義を生かす為には

現実から出た発想を大切

という考えが大事だと思います。

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