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感情を抑える教育

動機付けについて、感情面の力を活かす方向で、何度か書きました。
しかしながら、我が国の教育には

感情の力を抑える

方向が大きく働いているように見えます。

この理由を考えてみました。

私の仮説は

復讐心を捨てさせる
ことが
国政の安定に重要だった

です。

これは、明治の教育制度の設立時点を考えると

維新前の殺戮状況
その恨みは色々と残る

と言う状況でした。それを、新政府の力で、なんとか押さえ込んでいたのです。例えば、幕末で尊皇攘夷で知られている、水戸藩では

尊皇の天狗党と佐幕の諸政党の相互殺戮
その復讐の応酬

が続いて、藩主でも収めることが出来ませんでした。そこで

除奸反正の勅書を藩主が承る

と言う形で、諸政党を排除して決着が付きました。しかしその後も

天狗党の残党による復讐

がありましたが、これを新政府の力で押さえ込みます。

このような

復讐の危険性

を見た明治政府は、西洋文明の法制度を入れるとき

個人の復讐権を取り上げ
国家が裁く

と言う形に持って行きます。これは学校教育などでも、道徳教育という方法で

(復讐)感情を抑え込む

方向に持って行きました。

さて、次の変革は

昭和の敗戦

です。

このときの状況は

アメリカの力で屈服したが
アメリカの支援で立ち直る

です。ここでは

一般人を巻き込む無差別爆撃をした
アメリカに対する恨みの感情

を持たせない、世論作成が必要になります。

ここでまた学校教育は

恨みなどの感情を持たせない

方向で頑張ります。

このような流れで

感情を抑え理性だけ

での動機付けが重視されていました。

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