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「仏を観る」の変化

仏教の信仰で

仏をどのように観るか

を時間を遡って、考えましょう。

まずは、6世紀の天台大師の時代を考えます。当時の環境では

寺の仏像を見る
瞑想して心の中に仏の姿を得る

が主な手法でした。しかしこれは、力のある限られた僧侶しか、実行は出来ないでしょう。

次に、9世紀の弘法大師は

曼荼羅や法具そして仏像などが豊富
さらに真言の力で仏・菩薩と一体化

という環境での修行になります。これで、イメージを作る負担がなくなり、修行は楽になったでしょう。但し、これも寺で修行する、僧侶でないと、使うのは難しいでしょう。

さて、13世紀の日蓮聖人は

「南無妙法蓮華経」の
お題目を唱える

と言う修行を皆に示しました。これは

お経の一文字一文字が仏の応身
応身は方便として仏が見せる姿

と言う教えです。こうして

限られた僧侶->一般大衆の信者

仏と触れる体験を広げる

手法が、日本の仏教普及でした。


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