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物語を作る効果

前に私は、物語のコミュニケーションでの効果として
物語の共有が有るから比喩が生きる|鈴木良実|note
を書きました。

今回は

物語を作る効果

について、考えます。

色々な知識を学んでも、それが断片的な状態なら、記憶することも難しくなります。しかし、それがある物語の中で生きてくると、覚えやすく、思い出し易くなります。

例えば、経営の基礎で出てくる

損益分岐点
固定費を回収する売り上げ

と言う概念でも

個人タクシーの運転手は
車の維持費などの固定費を
常に考慮して
それ以上の稼ぎを毎日求める
従って黒字経営になる

と言う具体的な話を考えると、イメージが湧いて記憶がしっかりしてきます。

さて、このような物語の一例は

思考実験

です。有名な、ガリレオの落体速度の思考実験は

重い物が速く落ちる(当時の教え)ならば
二つの鉄球を紐で繋いだら速く落ちるはず
現実にこれはおかしい
従って
「重い物が速く落ちる」という教えは間違い

と言う形式で議論しています。これも一つの物語ですが

あまりにも極端化

した事例を使っています。確かに

理想化した極端例

は、色々の気付きや、現状突破に役立ちます。

しかしながら

より具体的な登場人物
言い換えると
普通の人たちの物語

は、拡張性に富んでいます。

こうした物語を持つと

新しいモノが見いだせる

可能性が出てきます。




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