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天気でも傘をさしましょう?

新型コロナ関連の話題はもういいや、と思っていましたが、ひとつだけ。

以下は、クルーズ船へ乗り込んで話題となった神戸大の感染症医岩田健太郎氏の5/21時点でのインタビュー記事からの抜粋です。

「雨が降っていない時に、傘をささないじゃないですか。雨が降ってきそうな時に傘を持っていこうかなというのも当たり前じゃないですか。雨が降っている時に傘をさすのも当たり前じゃないですか。だから、感染症が流行していない時に傘をさして歩くのは、非合理的な行動ですよね。
2月に日本にほとんどウイルスがいなかった時に、「満員電車に乗るな」とか「マスクをしろ」とか散々言われていましたけれど、雨が降っていない時に傘をさすようなものでほとんど無意味なんです。今度は感染者が増えて、ザーザー降りの時に、「あの時傘いらないって言ったじゃないか!」と怒るのも全くナンセンスな話で、当然そういう時は傘をさすに決まっています。」

これをみて、天気予報のように地域の感染状況(医療キャパも?)がわかればいいのになぁと思いました。それができるのは地域の指定感染症病院? 保健所? 市町村単位で行ければなぁと。関東一円がすっぽり入るほど広い北海道の場合、少なくとも振興局単位で。

新型コロナウイルスは、大半の人にはやはりただの風邪の一種で、自己免疫でどうにかなるわけです。ただし、地域的に一気に広がると、ニュースにあるように病院や介護施設で院内感染につながるとリスクの高い、高齢の方や基礎疾患を持つ人が多く感染することになってしまうため、重症者を多く生み、死者の拡大につながるため問題なわけです。

が、地域の医療キャパの範囲で、重症者が出る限りは病院は大変ですがあまり死者を出さずに済むわけです。感染症の広がるスピードは何の防御策もなしだと、指数関数的に増えるので、地域の感染状況に応じて、対策も変わってきます。

感染症の広がりは、人と人の接触次第なので、人口密度が比較的低い地方都市ではやはり感染の具合は弱くなります。函館界隈の道南はおそらく中国人観光客を受け入れた1-2月の方が3-4月より市内での感染者は多かったのではと思ったり。

そういう意味では、都会より感染の広がりが自然と抑えられる地方は、ピリピリせずに手洗いと換気と三密に注意していれば、基本飲食店だって気兼ねなく行って、親しい方々と対面で食事しても何の問題もないのになと思うわけです。

学校等でも、給食はみな前を向いてできるだけ話をせずにただ食べるだけ、を基本としていますが、それも地域での流行が見られなければ、ある意味「晴れなのに傘をさしている状態」なわけで、それってリスクを大きく見すぎて、子どもらから食事の楽しさを奪っていないかしらん、と思うのです。

そもそも子どもは感染リスクが低く、重症化のリスクも低く、かつ人に感染させるリスクも低いといったデータが出ているわけですから。道南は天気予報的には「晴れごくごくまれに雨」くらいの状況かと。 

観光都市函館。観光を再開し、地域外からの人の出入りが増えれば、感染判明者がちらほら出ることもあるかもですが、地域の医療キャパとの関係を見つつ、地方ならではのゆとりをもっていけないもんかとついつい思う八百屋なのです。

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