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【準創作】note界のレストラン“ビストロPandra”

noteという、多くの人々が行き交う街の端っこに、ひっそりと佇むレストラン。店主はやる気に満ち溢れているのだが、何故か入りにくい店、それが“ビストロPandra”。


とある日の午後・・・


客「(この店何となく前から気になってたんだけど、お店の名前って『パンドラの箱』のパンドラなのかな?開けちゃいけない箱が店名って、結構致命的じゃないのかな・・・)」



数日後・・・



客「(この店って朝は人の気配がするんだけど、夜は一切開いている雰囲気が無いんだよな~。普通この手のレストランって夜開く方が多いんじゃない?)」



さらに数日後・・・



客「あれ?珍しい。今日入り口が開いてる。ん?『○○さんオススメ』って書いてあるけど、オススメされてるってことは誰か入ったことがあるってことかな・・・。ちょっと今日寒いし、入ってみようかな・・・。」


恐る恐る入ってみると・・・



ビーーーーーーーーーーー(大音量のブザー音)




うぁああああああああああああああ!!!!



店主「いらっしゃい?何でそんなに驚いてます?」


客「だってこの音量おかしくないですか???」


店主「あ、すいません。お客さんが来たらすぐ分からないと失礼かと思って・・・。」


客「はぁ。(次のお客さんが来たらまた鳴るの?)」


店主「じゃあ音は小さくして・・・。どうぞ、こちらのお席空いてますので。」


客「(全部空いてますけど・・・)」


店主「ではでは、今日は何になさいますか?」


客「あの~、前から気になってたんですけど、ここってレストランですよね?」


店主「はい。レストランのつもりで全力でやってます。」


客「あ、じゃあオススメは・・・」


店主「あ、今日は豚汁と味噌汁のセットですね」


客「(ダブル汁???)」


店主「あ、うちは嫁が仕入れをやってるもので、メニューが不定期なんですよね。あとはカレーとシチューとハヤシライスとビーフシュトロガノフのどれかが出てくる『選べない茶色い汁セット(でも単品)』も今日はありますよ。」


客「(その展開でみんな何を頼むんだろう・・・)」


客「あの~、じゃあオススメで・・・」


店主「分かりました。じゃあコーヒーとサンドイッチですね。」


客「(ダブル汁は何処行った・・・)」



数分後・・・



店主「はいお待たせしました」


客「(あれ?何か美味しそう)」


客「(一口食べてみて・・・)あ、何だか不思議な味。でも美味しい。何だろう?この感じ・・・。」


店主「いかがですか?」


客「美味しいです♪ 何だか上手く表現できないけど、ほっこりするというか・・・」


店主「ありがとうございます。あ、でもその味2度と出せませんから。」


客「え???何でですか???」


店主「いや~、嫁が仕入れしてるんで、どっから仕入れてるのか分からないんですけど毎回材料が違うんですよ。結構雑だし。だから同じ味を出そうとしても難しいんですよね。仕入れてくる量もマチマチだから、週3~4日ぐらいしか営業出来なくてねぇ。」


客「そうなんですか。でも本当にこのサンドイッチは美味しいです!!」


店主「あ、それサンドイッチですけど、嫁は豚汁のつもりで材料仕入れてますから。豚汁にレタス入れるのもなぁと思ってサンドイッチに変えたんですけど。」


客「(そこは意味分からん・・・)」


客「でも、こんなに美味しい料理だったらきっとみんな食べたいと思いますよ!!」


店主「私もそう思います!!!!!」



客「(急にどうした???)」


店主「いや~、この店、もうちょっと人気出てもいいと思うんですよね。何がいけないんだか、客数伸びなくてね~。常連さんは開けてる日は必ず来てくれるんですけど。」


客「あ、そう言えば、お店の名前の“Pandra”って、パンドラの箱の?」


店主「良く気付きましたね。パンドラの箱の“Pandra”です。最初は私が仕入れた材料で料理を出してたんですけど、イマイチ客数が増えなくてね。で、嫁が奇想天外な食材ばっかり仕入れてくるから、一か八か『やっちゃダメかな?』と思いながらも料理して出してみたんです。そしたら意外なことに主婦層に人気が出て。そこから店の名前を思いついて、変えちゃったんですよ。」


客「(店名は変えなくても良かったのでは・・・)」


店主「まあ、毎日行列が出来て有名になるのもいいんだけど、今まで来てくれてた常連さんとゆっくり話が出来なくなるのはちょっと寂しいんでね。このぐらいのペースが私にはちょうどいいのかな。あとは週3~4でも細々と続けてれば、何かの事情でこれなくなったお客さんがまた来やすいのかな?と思うんでね。このぐらいの営業スタイルが私にはちょうどいい感じなんですよ。」


客「(へぇ、案外この人考えてるんだな)」


客「あ、今度友達も連れてきたいんですけどいいですか?」


店主「ヤダって言うと思います?」


客「ですよね(笑)。あと来たとき開いてないと寂しいんで、何かお店の連絡先とか分かるものありますか?」


店主「連絡先・・・書いてあったかな・・・」



店主「ない!!

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店主「まあ連絡先は入ってないけど、noteの中を歩いていたら開いてるかどうかはすぐ分かりますよ。結構このnote界では有名な人も常連さんにいますからね。」


客「そうなんですか?」


店主「そうそう。ほんとに美味しい料理食べたかったら、うちよりオススメたくさんあるから、今度紹介しますよ♪」


客「(それやったらまたお客さん減るでしょ・・・)」


店主「まあそれはそれとして、ゆっくり食べていって下さいね。私ちょっと買い物あるので少し出ますけど、気になさらずに。じゃ!!」


客「あ!! (行っちゃった・・・)」






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つづく(かな?)







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