新しい場所へ飛び込むこと
一昨日、桃山中学校での離任式を終えました。
そして早速、昨日から新しい勤務先での会議が始まりました。
慣れ親しんだ職場とは違い、本当に右も左も分からない場所での勤務は1日何をするでもなく気疲れしてしまいます。
おそらく中学校に入学してくる生徒たちも、いろんな不安や心配を抱えてくるんだろうな〜と思うと改めて「目線を合わせる」ことの大切さに気付かせてくれます。
バスケットボールの指導をしていて良かったと思うことは、緊張している状況の時には自分がどうなってしまうのか、また苦しい状況の時にはどういった行動や思考になるのかを振り返っていることで
普段の仕事の時に「慌てる」とか「動揺する」という精神状態になることがほぼありません。(たぶん)
展開の早いバスケットボールという競技の中で得られる「自分との向き合い方」というのは、日常生活でも活きてくるな〜と桃山中学校で指揮をとった3年間の経験がとても自分の大きな肥やしになっています。
新年度から高校に入学する生徒たちも、おそらく新しい環境に対して期待や不安を抱えたりしながら入学までの期間を緊張して過ごしているかと思います。
そんな卒業生に向けて、また桃山中学校に在籍している生徒に向けて未来への話をしようと離任式では短い時間でしたが話をさせてもらいました。
全てスピーチ通りではないですが、だいたい以下のような事を話しました。
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僕は、教師になりたい!と思って教育現場に入ったのではなく、バスケットボールの指導者になりたいという思いしかありませんでした。
ですが、教師として生徒の前に立つ以上は教師らしくしなくてはいけないな〜と思って過ごした桃山での6年間でした。
中学生と関わる中で感じたことは、中学生には皆「可能性」しかないということです。
僕はいつもバスケ部に「可能性」=「未来の力」だと伝えています。
だから今できるできないは大きな問題ではなく、未来に自分が力をつけることができるよう、今は目の前に起こる出来事にたくさんチャレンジしてほしいと。
僕自身が教師として関わった生徒たちに何かを伝えることができたとか、残してあげることができたとかは正直、全然自信がないです。
ただ、僕と関わったことで少しでも自分たちの未来に向けてチャレンジしよう!という気持ちが持てる人がいたのなら、それだけで僕が桃山で過ごした6年間には意味があると思うことができます。
幸い桃山中学校には素晴らしい「文化」があります。
良い組織やチームというのは、例えトップの人材がいなくなろうが、メンバーが入れ替わろうが、組織が衰退していくのではなく
組織として積み上げてきた「文化」がまた人を育ててくれます。
僕自身も桃山の文化によって育てられた人間の1人です。
次の学校へ移っても、桃山で育ててもらった事を良い肥やしにして、君たちに負けないようチャレンジを続けていきます。
またどこかで会える日を楽しみにしています。
その時までに自分の可能性をもっともっと広げて、胸を張って君たちに再会できるように。
6年間ありがとうございました。
君たちの次のステージでの活躍を心より期待しています。
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最後になりましたが、3年生の保護者の皆様。
本当に言い尽くせないほどの感謝でいっぱいです。
直接ご挨拶できないことが残念で仕方ありませんが、また落ち着いたら是非皆で集まって、選手とともに近況と思い出話を語り合いたいですね。
また何か選手が落ち込んでいたり、悩んでいることがあればいつでも連絡をください。
エネルギーを注入しに行きます(色んな方法で。笑)
それではまたいつかどこかでお会いしましょう。