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『UZU』ができるまで_Part.1

落合陽一氏講義「メディアアート」成果発表展示会の一環で、4日間で制作した作品『UZU』(現「GASRIUM」)の制作過程をざっくり紹介します。


先週、デジタルハリウッドで受けた落合陽一さんによる二週間弱の、夏の特別講義の一環として行った作品展示会が終わりました。

https://note.mu/dhmediaart/n/n644af388705c?creator_urlname=dhmediaart

どういう講義だったかというと、メディアアートとはなんぞやという講義を受けた後、自分の作品のアイディアを2~3個出した後に決定+フィードバック、今年の展示会のコンセプト決め、(ちなみにここまででDAY5)班に分かれて展示会の準備をしつつ4日間という制作期間で自分の作品を仕上げ、講座10日目には講評会、次の日には展示会スタート!という、なんともハードスケジュールな講義です。

ハードスケジュールではありますが、その分集中力も高まり頭がフル回転しながらの作業となるので、アイディア決めの峠を越したら、作品制作に没頭できるわけです。まあその峠を越すのが難関なんですが・・・

今回、私が制作した作品は『UZU』という作品でした。
もともとの案は「竜巻の中を見てみたい・・・」という安易な発想からでした。それが「竜巻をどう作品に落とし込もう」と同時に、「なぜ自分は竜巻や渦を巻くものをずっと見ていられるんだろう」となり、「渦を巻く、という自然現象を作品に落とし込みたい」と考えたわけです。

さて、本題の制作過程です。
大まかに説明します。

1・スケッチしてみる

アイディアを形にする上で、これ絶対大事!
私の場合、頭の中ではわかってても実際に書き出してみたら意外と違う、とかこういう方が良さそう、他の案も書いてみよう、など出てきます。

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私のノートは殴り書きと変な絵だらけでした。
(写真はほんの一部)
ここでわかったのは、どうにかしてスモーク制御をして作品に落とし込みたい、制御するには小型ファンを使えばいいのでは、ということ。

即、アマゾンでスモークマシーン(5000円弱。意外とお手頃)、マシーン用の液12V5Aの小型DCファンをポチりました。
プライム様様です。

2・とりあえずプロトタイプを作る

今回、案を書き出してみても、スモークマシンを使うのは初めてだったし、煙をファンで制御すると言ってもどう配置したらどう動く、というのもいまいちよくわからず、調べたところ参考にできるアート作品もあまりない・・・机上ではわからないことだらけ。
しかし制作期間は4日間しかない。
とにかく手を動かすのが先だと考え、煙の流れと動きを研究するためにもとりあえずプロトタイプの制作にかかりました。

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時間もないし、プロトタイプにお金を使ってる余裕もないので、煙の動きが見えるのに必須なエンビ板クリアなホースをホームセンターで購入。側は・・・拾ってきたダンボール
迷ったら、ダンボール。
ダンボール最強。

ファンの配線は今回初めてでしたが、とても頼りになるTAさんが教えてくださったので、学ぶことができました。
この講義は様々な分野のノウハウを持つTAさんたちが参加しているのも魅力。作品制作の応援と共に、自分では気づかなかったアイディア投げや問いかけをしてくれます。
このTAさんたちなしにしては、我々受講者の作品もないわけです。
感謝!

ファンの設置場所&角度は、自分の勘に頼りました。
(本当は計算とかした方がいいかもしれないのだけど・・・時間がないもので。)

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初期のプロトタイプでは、このような流れでスモーク制御をしようとしました:
スモークがマシンから出る

それを設置したホースで什器に送り込む

開けておいた穴から中心に向かって出てくるところをファンで円状に流す

後ろのファンは中の煙を外に排出するよう空気孔的な感覚で設置

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初トライにしてはいい線を言ったのではないかと。渦も見えるし、煙の動きも見えます。
しかし、すぐ真っ白くなってしまうのが難点。渦を巻くのは一瞬しか見れないということですね。イメージしていたものとなんか違う・・・

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しかも2回目以降は、スモークマシンがホースとの相性が良くなかったのか(部屋を充満させる用のものなので制御される用ではない・・・そりゃそうだ)、煙が中まで到達することはありませんでした。

ここまで作っておいて失敗か・・・!時間ないのに!
と思いましたが、くじけている時間こそない。
色々試してみました。

中心のファンに突起を付けてスモークを掻き混ぜようとしたり、
スモークマシンの口にコーン状のものを取り付け、一旦そこに煙を溜めてから送り出してみたり・・・

どれも失敗笑

この時点で、スモークマシンの口はフォグ用の液だらけ、ホースはぬるぬる、私の手はベタベタ、ダンボールも崩れかけています。
「もうホースなんて面倒臭い、スモークを直接送り込んでやる!」
とヤケになる私。

そして中心のファンを引っこ抜き、そこにスモークマシンを設置。

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が、これが意外とうまくいき、なんとか形になるのでした:

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ちゃんと粒子が動いている様子も見れる!
なんだ、導線確保しなくても煙ってちゃんと回るじゃん、と閃いたつもりでしたが冷静に考えるとそうだな、と今では思います。

これは自分が思っていた「渦」ではなかったですが、作品の新たな形の発見につながりました。

これにて、1日目終了。
制作期間:残り3日。

To be continued・・・ 

→ **「UZU」ができるまで_Part.2**


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Stage Designer // Creative Director // DIGITANTZ Producer 主に作品の制作記録を行ってます。
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