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パレットクラブ日記 第32回・飯田淳先生の実技「切って構成する」

※パレットクラブスクール「イラストコース」(23期)の授業内容の備忘録です。過去の授業内容はこちら

今回は飯田淳先生の実技授業。昨年9月の第1回に引き続いての2回目だ。振替授業がなければ、今回が最終回になるはずだった。前回の実技「見ないで描く」もとても楽しかったので、緊急事態宣言下ではあるが、ぜひとも対面で…!と願っていた。無事に開講されることになり、ホッとした。

持ち物はポスカ3色、A4画用紙、定規、カッター、カッターマット、セロテープ。体調がイマイチで、ポスカの3色を精選する気力がなかったため、気になった色をガサッとつかんで築地に向かった。

下準備

お変わりなくアーティストオーラの溢れる飯田先生のエネルギーを浴び、元気が出た。まず、縦位置に置いた画用紙に「手」を描くようにとの指示があった。ポスカの3色の置き方を意識しながら、線画、点描、色面、色々な描き方で描くように。あまり小さくならないように、と注意が飛ぶ。

頭の固い床山、描き方のバリエーションがあまり思いつかない。先生が適宜紹介してくださる、他の人の描き方も参考にしながら、5枚ほど描いた。

次に、今描いた絵を4等分にカットすることになった。綺麗に4分割するようにとのこと。久々のカッター作業に、元教員の血が騒ぐ。

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再構成

ここからが大変だ、と飯田先生。カットした絵を入れ替えたり置き換えたりして、4枚1組で新しい画面を構成することになった。天地を変えると組み合わせが増えすぎてしまうので、天地はそのままでやってみるといいという。

再配置することで、余白の気持ちよさが生まれたり、白地の力で色や線がきれいに見えたり、画面に緊張感や動きが生まれたりと、描いたときには意図しなかった効果が生まれるとのことだ。

ここから先は感覚の作業。いいと思える組み合わせは、1つか2つできればOKだという。自分の目を頼りに、組み合わせをあれこれと試していく。

床山は2つ作った。

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パターン1。色のバランスと余白が気持ちいいと思ったので決定。

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パターン2。指先から何かが出ているような感じのする配置。

講評

正解はないと先生はおっしゃっていたが、1人ずつ作品を見てコメントをくださった。

床山へのコメントは、次の通り。

・マンガみたいなポップな線で、見ていて楽しい。アニメになってもいい感じがする。
・丸く描いた爪と点々の響き合いがある。
・色の置き方が効いている。絵が切れているのもいい。

気負わずに描いた線から、面白い構成ができるのが楽しい。改めて見ると、私の線はポップな絵に向いているのかもしれない。そんな発見もあり、予想外の楽しさがあるワークショップだった。

他の人の作品も、余白によって静けさが生まれていたり、画面に動きが出ていたりしてそれぞれの良さがあった。飯田先生は、この制作方法で個展もされたとのこと。新しい構図を見つけるのはもちろん、自分の目を鍛えるトレーニングとして、ときどき遊んでみると良さそうだと思った。

授業は残り1回! 最終回の講師は大島依提亜先生。2日連続の授業になるが、最後まで楽しみたい。



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