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尾道紀行〜尾道との出会い〜

私は、広島県尾道市が大好きだ。

訪れたのは、去年の春頃。
桜がまだ五分咲きだった。

母と女2人旅をしに、広島へ。
原爆ドームや、宮島など広島の観光名所を2泊3日で、まわれるところはまわっておこう旅の一ヶ所で尾道を訪れた。

駅を降りてから少し歩くと、瀬戸内海と向島が見えて、その間を連絡船が行き来している風景に釘付けになった。

なんて、素敵なところだろう。
心がワクワクした。

尾道に来た目的は千光寺だったので、住宅街が密集している道を通り抜けながら、山を登った。

急な階段を登って、ふと眼下を見ると、瀬戸内海が一望できた。通る風が心地よくて、ずっとこの景色を見ていたいと思った。

千光寺に行って、まだ時間があったので志賀直哉の旧邸を見に行った。
昔ながらの住宅がひしめき合う細い道を歩いていた時、ふと空を見上げると薔薇が咲いていた。
空を見上げても、こんなサプライズがある尾道はなんて素敵な場所だろう…と感嘆した。

予定の電車まで1時間ほど時間があったので、Instagramで気になっていた「水尾之路」というカフェでお茶をすることにした。

古民家を改装したというカフェは、品のある落ち着いた雰囲気がありながら、木造の温かみが感じられて、とても居心地の良いカフェだった。
御目当てのレモンカルボナーラは売り切れてしまっていたので、ケーキとお茶を頼んだ。
優しい甘さのケーキと、ほろ苦い紅茶で千光寺まで登った体の疲労が糸を引くようにほどけていく感覚がした。

次の予定があったため滞在時間は約5時間程であった。(なにしろ2泊3日で広島の名所をめぐる旅なので)

この街に流れている風や、山々に家が立ち並ぶ風景、全てに惚れ込んだ私は、後ろ髪を引かれる想いで尾道を後にした。

電車から見た、キラキラと光る瀬戸内海を心にしまいながら絶対また来ようと誓った。

そして、私は半年も経たないうちに自分との約束を果たすため、尾道への一人旅を決行するのである。

それはまた次回に。

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