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「やっと見つけた、私らしい働き方」Webライター×セラピスト・綾香さん

コロナ禍で世の中が大きく変化し、働き方や生活のスタイルを変えざるを得なくなりました。
松浦綾香さんも、その一人です。

約7年間、理学療法士として働かれていた綾香さんは、新型コロナウイルスの流行を機にセラピストとして独立し、自宅でサロンを始めました。
2024年からはWebライターとしても活躍されています。

今回は、新たにライターという仕事を始めたきっかけや思いについてお聞きしました。


理学療法士から独立、そのとき感じたこと

ーー約7年間理学療法士をされていた綾香さん。コロナ禍をきっかけに自宅サロンを開業されたとのことですが、独立の理由はほかにもあったのでしょうか?

理学療法士として病院で働いていた頃、人と関わるのが苦手で、いつも人に嫌われないように行動していたんです。
患者さんをより丁寧にサポートしたいという思いから、同僚とぶつかったこともあったし、自分の言葉がそのまま伝わらない悔しさやもどかしさも経験しています。
本当に自分が好きな時間は、患者さんとのリハビリだったので、独立という形を選びました。

「好きな人のために働きたい」
「好きなことだけに時間を使いたい」
常に誰かから必要とされながら、ありのままの自分で働きたいという思いが強くありました。

ーーセラピストとして活動中のなかで、なぜライターになろうと思ったのですか?

フリーセラピストとして独立し、SNSを通じて集客をおこなうようになりました。
言葉を発信したり、思いを届けたりしているうちに「綾香さんの言葉が響きました」「毎日の発信が楽しみです」といったうれしいお言葉をいただくようになったんです。
メッセージのやり取りを通して、たくさんの人が気軽に読めるSNSとは違い、本当に必要な人が見つけられるWeb記事に魅力を感じ、Webライターになろうと決めました。

でも実は、最初にライターのお仕事に興味を持ったのは、独立する前なんです。
その頃、病院勤務で体調を崩した私は、自己啓発本をたくさん読み、そこに書かれた言葉にすごく支えられていました。
振り返ってみると、このとき「発信によって人を助けることができるんだ」と実感したことが、ライターを目指すきっかけになったのだと思います。

ーー自分も言葉に助けられた経験があり、Webライターを目指そうと思われたのですね。

体力面・精神面でもずっと悩んでいました。
サロンの仕事は楽しいけれど、体力仕事なので、ときに疲れることもあります。
でも、売り上げを上げるためには、SNSで集客しないといけない。
その働き方に疑問を持ち始めたのもきっかけです。

私はHSP気質で、人に心を開くのに時間がかかってしまう性格なんです。
対面じゃなくても誰かのお役に立てる新しい働き方を探していました。

夫婦が心地よく過ごすための独立だったはずが……

ーーさまざまなきっかけがWebライターへの道につながっていますね。

夫婦関係を改善するためにいい意味でサポート役にまわろうと思ったのも、きっかけの一つなんです。
夫は住宅営業をしていて、お客さまの家造りをサポートするのが仕事です。
コロナ禍でお互いに転職を経験し、本当にやりたい仕事をしているはずなのに、結果を数字で判断してしまう関係に悩みました。

夫が契約を取れなかった月は「よし、じゃあ私はもっと集客を頑張ろう」みたいな。
二人が心地よく暮らすためにサロン運営を始めたはずなのに、これではいけないと思い始めて。

今では、Webライター×フリーセラピストとして活動することで、自宅に居られる時間が増え、夫も私も心地よく働けるようになっています。

きっかけはたくさんあったけれど、それを全て叶えてくれたのがWebライターでした。
パズルのピースが全部揃ったような感覚ですね。

ーーHSP気質だとおっしゃっていましたが、サロン経営は人との関わりが欠かせませんよね?

そうなんです。
「人は好きだけど、一人になりたい」という言葉がしっくりくるかもしれません。
一人の世界に入りたいときがあるので、そういうときはライター活動の比重を増やすなどしながら、うまくバランスを取れたらなと考えています。

私にとっての理想の働き方

ーー今後もセラピストは続けていきたいですか?

もちろんです。
けれど、スケジュールをパンパンに詰め込むのではなく、お客さまとじっくり向き合える環境を作るのが理想です。

人の身体の反応は、感情や価値観に触れると変わります。
身体の本音を聞いた瞬間に、ふっと緩むんですよ。
その感覚がとても好きなので、お客さまにも常にこの小さな変化を大切にしていただきたいと思っています。

私には、一人ひとりの身体や心のバランスをみて、より良い人生を送ってほしいという思いがあります。
多くの方に届けようと集客を頑張っていると、心が疲れてしまうので、自分にはこの働き方が合っているかな。

ーーでは、今後はどのようなジャンルの記事を書いてみたいですか?

一番は、本業であるセラピストに関することや、身体と心を大事にすることについてですね。
あとは、自分自身も経験しているからこそ、夫婦関係の悩みやプチ鬱を抱える方向けの記事などが書けたらなと思います。

ーーすでに独立されているので、起業についての記事もぜひ読みたいです!

ありがとうございます。
誰よりも意識していた“人のため”という思いがあるので、そこを詳しくお伝えできたらいいですね。
あとは、HSP気質の繊細さんこそ起業がおすすめだと思うので、繊細さんの起業の方法なども書く機会があれば嬉しいです。

終わりに

「理学療法士のような専門的な内容は、言葉を噛み砕いて書かないと、ペルソナにはしっかり伝わらない。
はじめて記事を書くときはつまずきました」と話す綾香さん。
その言葉からは、相手のことを常に真剣に考えている姿勢が伝わってきました。
また、優しい雰囲気のなかにしっかりと自分の軸を持っているところがとても印象的でした。

現在綾香さんは、Webライターとセラピストの二足のわらじを履き、ご自身の身体と心のバランスを取りながら理想の生活を送っています。
ますます輝き続けるあやかさんの今後の活動が楽しみです。

松浦綾香さんのnoteはこちら

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