他人に関心がない人1
金型屋といっても、金型製作以外にも様々な業務があります。
それは事務的なことだったり、社外とのやり取りだったり様々です。新入社員として入社したての頃は、業務のほぼ100%が金型製作にまつわるものでしたが、配属の兼務があったり、新規事業もあったりで、いつしか金型を作る以外の仕事も担当するようになりました。
といっても、自分の席は現場の一角にあったので、金型以外の仕事に就いて考えている時でもその席に座っていました。
すると、大先輩から「今、忙しいのか?」と声をかけられました。
そう聞いた理由はおそらく現場の仕事が立て込んでいて、そこに居てもし忙しくないなら手伝ってほしいというものだったと思います。
しかし、私も今手を付けている仕事があります。でも場合によってはそれを後回しにして手伝わなきゃいけないかな・・・とも思い、
「色々、やることはあります」と答えました。
すると、「それ、本当にしなきゃいけないの?」と笑いながら言われました。
直接、金型製作には関係ないと思われがちな仕事の必要性をわかってもらいたくて、今行っている仕事の趣旨や目的、思いを話そうとしましたが
「そういうのはいいから。で、結局本業できるの?できないの?」と
話を持っていかれてしまいました。そのまま会話は終了し、思っていることは結局伝わりませんでした。
その時感じたのは、当時日ごろから何となく感じていた、
”本業以外をよく思わない雰囲気”
”言いたいことだけ言って去ってしまう雰囲気”が
この会社には蔓延している・・・ということでした。
本業以外=自分はわからない仕事(けど自分以外が取り組んでいる仕事)はどうでもよく、自分の関心のあることだけを平然と言ってしまう空気、
そしてそのことに違和感を覚えないということがショックでした。
自分が知らないからと言ってないがしろにしていい理由にはならないのは、常識だと思うのですが・・・
そこで何故このような思考になってしまうんだろう・・・と考えた結果、
「他人に興味がないから」という結論に至りました。
自分の領域以外の話には興味を持てないのではないだろうか、ということです。
次回以降もう少し詳しく考えてみたいと思います。