5/20の日記 foodmoodのクッキー
東京都国立市に、foodmoodというお菓子屋さんがある。
偉そうな書き出しだが、実は訪れたことがない。たしか、NHKの料理番組で店主なかしましほさんを拝見し、その独特の空気感と説得力のあるレシピに惹かれて検索して知ったのだ。
通販が常設ではないので、地方ではあまり口にすることができない。全国に数店舗のみの提携販売店で稀にクッキーBOXを買うことができる。
幸い、その数点しかない販売店が電車移動圏内にある。
今回も、そこでの数量限定販売が開始されると知った瞬間、反射的にポチってしまった。こんにちは優雅なティータイム。さよなら痩身。
今回のクッキーボックスは、ピーナツバタークッキー、チーズクラッカー、レモンとココナツのクッキーの3種類。
どれも美味しい。マジ。
以下、愛を語る。
・ピーナツバタークッキー
しっとり、さくほろ。
歯触りがとても優しい。さくりと噛み切れ、ほろりときめ細やかにほどける。
ピーナツバターの油分の効果なのだろうか、ほどけたくっきーはパサつかず、しっとりと舌を包む。濃厚な甘みに、ピーナツの香ばしさ。給食の食パン(カットパンっていう名称で出てきたよなー)にピーナツバターが付いてきた時、嬉しかったな。でもご覧、小学生の時の私。きみは20年後も、こうしてさらに洗練されたピーナツバターの楽しみ方を享受しているのだよ。
・チーズクラッカー
ワインを持ってきてくれ!!!!と叫びたくなる一品。
決して味は濃くない。小麦と、チーズと、塩、胡椒。このシンプルな配合が、こんなに美味しいなんて…!
鼻に抜けるエダムチーズの香り、ピリッと効いた黒胡椒、何より驚くのが、塩気の向こうにある小麦の甘味。成分表示をみた限り甘味料は入っていないが、絶妙な塩分が小麦の甘味を引き出している。小気味よいカリッとした食感も相まって、酒ッ!飲まずにはいられないッ!!
・レモンとココナツのクッキー
どうやったらこんなに爽やかなレモンっぷりが焼き菓子で出せるんですか…??
とにかく、レモンが主役のクッキー。レモンの香り、酸味が遺憾なく発揮されている。
まるでレモンのアイシングを食べているかのような酸味と香りがある。のに、糖衣ほど甘くない。ざくざくした生地の中に、ココナツフレークのシャリシャリとした噛みごたえ。夏の間、朝ごはんこれでいい。
そんな感じでレビューしたが、この美味しすぎるクッキーたちを食べるたびに、foodmoodの(というかなかしましほさんの)真骨頂と言われるシフォンケーキを食べる日を夢見ている。実は彼女のレシピ本を参考にして何度かシフォンを焼いていて、「素人が素人道具で焼いてもこんなに美味しいんだからご本人のキッチンで焼かれたものなんて食べたら私は成仏するのでは?」とすらおもっている。まだしばらく、県境を越える移動は憚られるので随分先になりそうだが、今回クッキーを食べたことでもう心に決めた。落ち着いたら絶対食べに行くぞ…!行くんだ俺は…!
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