すずめや

イーハトーヴのアトリエにて無地の本を製本しています。 こちらにはホームページにあるブロ…

すずめや

イーハトーヴのアトリエにて無地の本を製本しています。 こちらにはホームページにあるブログのなかから、 ちょっととっときたいなって文章を中心にのせたいと思います。 http://suzumeya.net

最近の記事

広島にきました

2020.10.7 きましたきました。 なんかびびってたんですけど うーんよくわかんないびびりだったんですけど 催事場までドアトゥードアで2時間半。 距離もとても良かった。 朝一の荷物をドロドロになって梱包して、 発送して、おうちの中、 水拭きまでしてぴかぴかにして、 出張だってわかってない愛猫をひとなでして、 ちゃっとおうちをでたら、 新幹線に乗ったら、 もうすぐについてしまいました。 新幹線の中ではお外をずうっとみてました。 久しぶりに遠くに行くことをちゃんとわかり

    • 海に行きました

      2020.9.29 たいへんなことがあって、 しばらく落ち込んでいた友人が、 約一年ぶりくらいに遊びに誘ってくれて、 お店をお休みして海に行きました。 ほんとうにほんとうに落ち込んでいたから、 遊ぼうって言えるようになってよかったねえ。 でかい転機っていろいろあったし、 これからも起こってくるんでしょうけども、 いわゆるこの人生、 それならばどんどん濃くなっていくように思うのに、 海の塩分がそうそう変わらないように、 ただ経験のぶん、 循環が広がっていくのかなと思いました。

      • お肉屋さんでチャーシューを買った話

        2020.9.5 近所にお肉屋さんがあるんです。 路面にケースが並んでいて、 お肉が並んでいて、 ドアがないのでしれっと見られるお店。 いつも通る道にある。 おやすくておいしくておっちゃんがちょこっといつも端数をおまけしてくれて嬉しいので、豚肉はだいたいそこで買います。 (牛は…まだ手が届かない…) そいで、そこはチャーシューを炊くんです。 チャーシューを炊いて、粗熱をとるのに、 簡易テーブルをお外において、 つやつやの黒光りのおいしそーーーうなバラ肉チャーシューを冷ましな

        • やっぱり言っちゃう

          2020.9.2 人間さ、歳を重ねれば経験値が増えまして、 それだけ時間を積み重ねてきたわけですから、 まあ時計見てないけどいま何時くらいかな、みたいな体感時間がだんだん確固たるものになってくるってことあると思うんですよね。 何時間寝たのにあれー、しんどいなー?とかそういうやつも体感時間の練度によると思うんですけど、コントロールってありますよね。 いやそれでさ。 まあアインシュタインさんも言ってましたよ。 楽しい時間は早く過ぎるんだよね。 でもまあまあ、おばさんだし、まあ、

        広島にきました

          さいきんのふわふわ

          2020.8.25 つっても猫のことじゃなくてですね 感染症で世界が変わって、 大パニックの時期も過ぎて、 いまは、ぴりぴりした会議中に飲むお水みたいに、静かに変化を飲み干しているようなかたち。 もともと内面的には地面から何センチか浮いてるようなところがあって、 それは職人としてとか、社会性動物としての顔をしてる時とかとはもちろん別で、 んー、その、浮いてるところの重力がどんどん軽くなっていくようなかんじがあります。 ワンピースの下から空気を吹き込んだような。 ワンピース

          さいきんのふわふわ

          最近はまってるドラマの話

          2020.7.29 製本ってな地味な作業です。 基本はひたすら紙を折り続けているか切っているかです。 意識が半分こでもできる作業ってのがあって、そのときは現代の宝物庫、サブスクによる動画配信の恩恵にあずかります。 作ってることがイコール生きるなので、 社会的にそれでやってけるかとかは、 まあお金のこととかはあんまり問題にならなくて、 してないと死ぬのでやり続けている、というようなバグりかたをしているわたしです。 食っていけるようになってよかったね。 いつもありがとうござい

          最近はまってるドラマの話

          くまんばちの木

          2020.7.24 近所にくまんばちのたかる木があって、 ここのところその木をながめながら一服しています。 小指の爪の半分ほどのちいさなピンク色の花が、鞠みたいに固まって咲いている。 花の盛りのときはそれはそれは不思議な光景でした。 くまんばちはそのちいさな花にたかって、 花をぽとぽと落としながら舞っています。 いまはずいぶん花も色あせてきました。 むかし聞いた話じゃあ くまんばちって生物学的に、構造的に、 なぜ飛べるのかわからない生き物だって言われてました。 いまはど

          くまんばちの木

          好きって言う

          2020.7.18 まあたとえばあの、脂ぎった虫。 わたしんちにきたらだめなんですよ、 ほんと怖気を振るうほど、生理的に無理なんです。 どうしたってつぶします。 だからって、彼らはいきものが地球の地上に生きられる環境になってからと同時期くらい(だったっけ)とにかく長く生きていて、種族として、なにかの歯車になっているんですよね。 鴨川のみずべりでのんびりしてるのを見かけたからってつぶさないです。 そんときゃ、わたしも彼らも、ただ鴨川を愛しているいきもの。 おうちなんか人間が

          好きって言う

          スキンケアの話

          2020.7.15 "壺の中のクリームを手足や顔にすっかり塗ってください。" "クリームをよく塗りましたか" "耳の後ろにも塗りましたか" 注文の多い料理店の、 下拵え部分の抜粋です。 クリームを手づくりしてみようかな、と思ったのはこの表現がきっかけ。 もうずいぶん長いこと作っています。 手足や顔にすっかり塗れるようなクリーム、壺にいれてあるクリーム、牛乳では作れなさそうだけど、わたしもやまねこみたいにクリーム作って壺に入れたいな! なんて思ったんですよね。 調べてみ

          スキンケアの話

          まんがにはまっています

          2020.7.13 田村由美さんの"7SEEDS" 彼女の作品、BASARAというのがたぶん一番有名かなと思うんですが、高校生くらいのときにだだはまりしていまして、最近この作品を手にとりました。 感情の起伏とかリズムをほんとうに鬼気迫る、というかんじで描いている。 絵柄なんかは、まあいってしまえばちょっと古臭いように感じるかもしれません。 彼女の線のリズムはすごーく不思議で、 ごりごりに濃ゆく、力いっぱい引きました! っていう線と、 そのへんのサインペンとかでふらふらー

          まんがにはまっています

          鴨ビアー

          2020.7.5 2日間の営業を終えました。 お越しくださった皆さま、ありがとうございました。 商品は玄関先にまとめて、見えるところで作業しながらお客様のお越しを待つ、というスタイルをとってみました。 やってることはそんなかわらんのですが、 やっぱりお店を開けているとなんだか背筋が伸びる気持ちです。 最近は猫背の前のめりで作業作業作業というかんじでしたので…。 店頭に置いているいらっしゃいませ帖の、かいてあるページがふえました。 心機一転、とおろした日々の売り上げ帖の、

          ほんというとだね

          2020.6.25 眠たくなったら眠りたい 日のよく入る寝室がいい 広すぎるくらいのベッドで、 そばにはベッドより少し低いくらいのテーブルがあって、 腰より低い本棚に囲まれていて、 窓が大きい 目が覚めたら 描きたいときに気兼ねなく描きたい 水でざばっと流せる土間が、 アトリエの一角に欲しい 全判の紙に立ってのびのび描ける 座り込んでべたべたも描ける 洗いやすい床、平たい広い壁 大きすぎるくらいの音量で 好きな音楽を流せる環境がいい 美術室にあった、 私より背の高い絵の感

          ほんというとだね

          もりだくさん

          2020.6.21 2020年6月21日、 新月だし日食だし夏至だしでもりだくさんですね。 皆様どう過ごされましたでしょうか。 きりきりしてるってのをこないだ書いてましたが。 今日は、たくさん作って片付けた。 ブヘー!! ってなったりもしてましたけれども〜 救いはありますよね、 と見直していく着々と。 変わっていく日々も人も関係も。 そこに上も下も右も左もなしってことで、 なんなら手を繋ぐようなことよりも、希薄に浮いていたりするのがほんとの姿なのかもしれない。 SN

          もりだくさん

          逃亡を企てる

          2020.6.8 一週間、ちょっと自由にやりたいなと思って、アルバイトを休んでしまいました。 今日はまん中くらいの日。 いつが朝だったのかわからないような日でした。 昨日、早めの時間にぶっ倒れるように寝ていて、日付変更あたりで起きて、猫に餌をやって、しばらく作って、あれ眠い、でまた眠ったら、ふつうの起きる時間に起きて、なんかちゃんといろいろして。 起き抜けにいきなり紙を触ったり糊を触ったりできるのは自宅兼工房の特権です。 しばらくやって、ふとお腹が空いてるなと気づいて、

          逃亡を企てる

          輪郭を立ち上げる

          2020.6.5 たとえば香りのようなもの 目視できないけど感じるもの 確かにそこにあるもの 先にそれがあって、 そこにひとさじ添えていくことで そのものの輪郭を立ち上げていく行為 言葉もそうですね、詩も、日記も。 なにかがあって、実際にあって、 可視化はそれから。 だからたとえば愛という広くて力のある単語には、言葉を扱って表現をして生きていくものとして、全身の毛を逆立てて注意しながら使わなきゃ。 きもちに沿うためのことば、 ことばに寄せていくのではなく、 ことばに溺れ

          輪郭を立ち上げる

          野望のこと

          2020.5.31 ちょっと凹み丸なかんじのブログかいちゃったからね。 コロナ以前からのわたしの野望をお話ししますね。 大きい白い四角い車、バスとかトラックみたいのを転がしたいんですよね。 そのなかには本棚があって、ギャラリーになってて、いく先々で移動マルシェみたいにお店が開けるの。 広くて風の気持ち良いところで、その土地の作家さんや飲食の人、気が合う人を見つけて2、3人で開いてみたり、 山の中で急に1人でお店してもいいかもしれない。 梅雨だから林の中にいますね、葉っぱと

          野望のこと