見出し画像

製作日記:磨くのはつらいよ

私はピアスやペンダントなどのアクセサリーの製作販売をしています。
製作中のいろいろな話を書き綴っていこうと思います。

今回のテーマは「磨き」です。

磨きについて

私はアクセサリーのチャームを、切り出して・削って・磨くという手法で作っています。

それで磨きについてなんですが、これがけっこう難しいんですよね。

具体的に作業手順を説明すると、まず削った時のヤスリのキズを100番くらいの耐水ペーパー(紙ヤスリ)で消していきます。
そしてどんどん番手を上げて滑らかにしていきます。
だいたい10000番くらいまで磨けば完成です。

こうして見ると大したことはやってなさそうですよね?
ところが実際にやってみるとけっこう難しいのです。

難しいポイントその1

まず低い番手の時の削り目(キズ)が残ったまま番手を上げると、キズが消えません。高い番手ほど研磨力が弱いので、何時間やっても消えません。

しっかり磨いてから耐水ペーパーの番手を上げればいいじゃないかと思う人もいると思います。私もいつもそう思ってます(爆)

しかしですね、番手が低いときはまだ面が荒れているので、磨き残しのキズがあるかどうかが判断しづらいのです。

そしてかなり番手を上げて手遅れになってからキズに気づくのです。これは泣ける。うん。

せっかく仕上げてきたのに、また2から3段階くらい低い番手でやり直しです。

難しいポイントその2

平面をきれいに磨くのはかなり難しいです。

磨きたい面に、耐水ペーパーの面を当てれば磨けるだろ!と思いますよね。私もそう思っていた時期がありました。

実際にやるとわかるのですが、平面は均一に磨けるわけではありません。

外側の端の部分はよく耐水ペーパーが当たって磨けます。しかし中心の部分が意外にちゃんと当たってないんですよね。

そんなわけで磨き残しが多発します。

難しいポイントその3

ヤスリとかでも同様なんですが、圧力の掛け方で結果が変わります。

ヤスリや耐水ペーパーを強く当てれば、磨き目のキズも深くなります。
つまり圧力が均一でないと、磨き目も均一にならないというわけです。

うっかり強くやってしまうと、深いキズになってやり直しフラグです。

それでも磨くのは、美しく仕上げたいから

そんなわけで手作業でかなり手間のかかる作業をしています。

しかしこの手法で仕上げると、本当に輝いて美しいんですよね。これはぜひ実際に見て欲しいと思います。写真ではなかなか伝わりづらい部分なので。

ですが写真でも雰囲気は伝わると思うので、興味が出た方はぜひ私のショップやインスタにお立ち寄りください。いろいろ写真も上げていますので、ぜひ見て欲しいです(爆)

今回はこの辺で。また次の記事でお待ちしています!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?