陽之原すずめ

陽之原すずめ

最近の記事

M3 2023秋の記憶

今回入手したCDは3枚だけ。yosumiの2nd EP「mishmash」とワニコーのアルバム「ワニとコウモリ」。 エハラミオリ「ガーベラの唄」については本記事では一旦棚に上げます。特別時間が要る。 まぁ〜単純に金が無ェ。だから新規開拓は諦めて、気になったサークルはひたすらブクマに放り込みました。 帰り道で聞いたらめちゃくちゃ良いんだなこれが〜。財布は常に膨らましときましょうね。 🔽初見で気に入ったサークルの作品 ・ユキニフル ・西憂花 9:10頃現着したのにしっか

    • yosumi birthday live2023「式日」に参列して

      会場まで 慣れない味の、けれどどうしてか「美味しい」と感じる白く澄んだ煙を吐き出しながら、この一年を振り返っていた。 ひとつひとつの思い出のページをめくってみると、どれも当時に比べればずいぶんと褪せているのが分かる。 自他問わずに言葉をかき集め、選り分けて、何とか取り繕った筆先でその色を補っていく他なかった。 それでも嬉しいことに、365ページの内の数ページ、片手の指の分くらいはあの時の顔のままでいてくれる。 純粋に嬉しいかどうかはそのページの表情にも依るのだけ

      • Vの宴2023かんそうぶん

        (※極めて個人的かつ不確かな記憶を手繰り寄せて書いたものになります。ご了承ください。) Intro 雨は降らなかった。 快晴というわけでもなかったけれど、去年のようなずぶ濡れでの入場とならずに済んだことをまずは喜んでいた。 煌々と賑やかな川崎の街、どちらにしろその夜空には、星の瞬きなんて望むべくもない。 開場1時間前に現地に着くと、既に想像を遥かに超える長さの列が出来上がっていた。 前回は開場直前まで2列とかだったのに……と悲喜こもごもの感情をこねくり回しながら、

        • yosumi birthday live 2022に寄せて

          彼女は少し前に、神秘性について語っていた。 今の彼女が自身に欠けていると意識するもの、求めていたもの。 普段の配信で見せるユーモアや明るい声色、「オタク」らしい一面に、度々口にする弱音。 秘めることが得意でないというよりは、自身の内面の一端を曝け出すことの価値を理解していると言う方が正しい気がする。 初めて彼女の声を耳にした日のことを思い出す。 浮世離れした、ずっと遠い世界で仄かに響いているような歌声。 暗がりをキラキラと照らす輝きに、触れれば幻と消えてしまいそう

        M3 2023秋の記憶

          百瀬ヒバナさんの新曲「シュピーゲル」に寄せて

          短い感想文のような、オタクの昂った感情の上澄みのような何かです。 既にこの曲を聴いたあなたに、身勝手に共有したい。 初めは頭拍強めでゆったり乗せてくる。 冒頭からボーカルが載っていることもあり、不穏で剣呑な世界観に身構える間はない。 否応なしに優しく誘い込まれる。 サビに入ると鏡の割れる無機質な音が挿入され、同時にリズム的安定も破られる。 足元が揺らいでよろける度に力強い四つ打ちに手を引かれていく。 そして終わり際には華麗なワルツを思わせる三連符から、裏切るよう

          百瀬ヒバナさんの新曲「シュピーゲル」に寄せて

          番狂わせレポート

          op、好き。 背景の濃淡を自在に作り出せるのはVtuberの決定的な強み、不可欠な要素と言って過言じゃない。 彼女の活動の中心もとい大部分は歌唱であるために世界観が崩れにくく、さらに歌と「虚」の動機、志を連関させることで視聴者を巧みに惹きこむ。 ただ今はとにかく、「わっち」と「私」の間に何があるのか知りたい。 彼岸から火の子に歌い、語りかけていたのが前者だとするなら、後者は一体どんなカタチをしているのか。 もし「私」になることが虚でなくなるという意味であるなら、それ

          番狂わせレポート

          Vの宴2022レポ(引用)

          Vの宴2022レポ(引用)