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【読解力シリーズ1】全て書く!

読者が読めないのは、ライター側にも責任はあります。

読解力がない人が、増えてきました。クライアントの中にも、読解力に乏しい人はいます。頭が痛いです。「読解力がない人でも読める文章」の執筆は、出来ません。

とはいえ「文章に書かれていない内容を読み取って欲しい」と読者に期待するのも、無理があります。書かれていない内容を把握するのは、不可能だからです。

ライター側が求められているのは、全て書くこと!

文章に書かれていない内容は読み取れません!

まずは下記に引用した文章を読んでみてください。

中学を卒業してから色んな本を読んだけれども、特に愛読した本といふものはないが、概していうと、ワイルドとかゴーチエのような絢爛とした小説が好きであった。それは僕の気質からも来ているであろうが、一つは確かに日本の自然主義的な小説に厭きた反動であろうと思ふ。(一部改変)

芥川龍之介「愛読書の印象」より

では問題です。文章の書き手が、現在愛読している小説は何でしょうか?

答えは「分かりません」です。まさか「オスカー・ワイルド」または「テオフィル・ゴーチェ」と答えていないでしょうか?完全に間違っています。

引用した文章で分かるのは、書き手が中学を卒業した当時に好んでいた小説です。現在愛読している小説については、一切触れられていません。

だから答えは「現在、書き手が愛読している小説は分かりません」です。

読者に「現在好きな小説」を伝えるのなら

もし「現在、愛読している小説」を読者に伝えるのなら、文章中に織り込むべきです。

中学を卒業してから色んな本を読んできた。当時は、ワイルドやゴーチェのような絢爛とした小説を好んでいた。大人になった今は、◯◯という小説を愛読している。

上記に挙げた文章であれば、現在愛読している小説が何かは読み取れる筈です。

全部書く!

「全部書く」は、ライティングにおける基本の基本です。

有能な名探偵でも、手がかりがなければ犯人は見つけられません。行間を読む能力が高い人でも、書かれていない内容を把握するのは不可能です。だからこそ「全部書く」が、重要になります。

ただ全部書いたとしても、読み取れない人はいます。読み取れない人に関しては、ライターの責任外の話です。そこまで背負う義務は無いでしょう。

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