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「教育」や「医療」関係者は読んだ方がいいかも:読書録「キミのお金はどこに消えるのか」



…でまあ、「がんばってるのになぜ僕らは豊かになれないのか」の前作を読んでみました。
興味深く読めましたし、マンガとしても面白かったです。(月さんの「バッサリ」な切り返しが好きw)



でもまあ、内容的には「がんばってる〜」を読めばいいかな?
この二冊は消費税増税前の作品で、その「阻止」に力が入りすぎてる感も。
「コロナ禍」で世界全体が「積極財政」に踏み込まざるを得なくなった現在、「積極財政」の注意点は何かって観点から読むなら「がんばってる〜」でいいです。
「緊縮財政」の呪いを解くという点では、この2作を読む意味もありますけど。


言ってることは「月さん」に言わせれば、

…なだけなんですけどねw。


「教育」や「医療」に関しては、コロナ禍でさらに危機的な状況が露わになった感がありますが、その解決・改善に手をつけようするとき、必ず言われるのが、

「財源はどうする?」

「それは気にせんでイイ。なんとかなる」
っちゅうのが(多分)本書の主張。
実際には色々留保はあるんですがw、ともかく「緊縮財政なんかすんな」ってのは確かです。
財源がいくらあったとしても「優先順位」は必要だし、「政策」として効果を上げるためには満遍なくばら撒くんじゃなくて、重点的な配分が必要。
インフレ率が上がってきた時のことなんかを考えても、この「選択」は明確にしておく必要があると、僕は思っています。
(「どこを削るか」の選択も、社会変革の視点からは必要。デジタル化への抵抗勢力に配分したら元も子もない…ってのが個人的にはあるもんで)


でも
「未来の子供達のために、今は削らなきゃいけない!(=緊縮財政)」
ってのは違いまっせ、って話。
そして「コロナ禍」で、否応なしに「積極財政」に突っ込まなきゃいけなくなったんだから、だからこそ「未来の子供達のためにお金を使おうじゃないか」ってのが僕が希望すること。


その大きな柱が「教育」と「医療」だと思うんですよ。(あと統治システムのデジタル化。ココもなぁ…)


だからこの分野の関係者は、変な清貧思想に引っ張られるんじゃなくて、ちゃんと「お金(財源)」を取りに行った方がいい。
そのことが「未来」の土壌になると思うから。
(割と「清貧思想」寄りの人が多い感じがするんだよな〜。真面目な人が多いからかしらん。
個人として「清貧」であることと、産業としてのあり方は別なんやけどね)


「でも財源が…」

と思うなら、このシリーズを読んだ方がいい。
「正解」かどうかは僕もようわからんけど(←いい加減w)、少なくとも「緊縮財政」よりは明るい未来があるんじゃないかと思いまっせ。



…まあ、足元は今、苦境に立ってる産業への補償の方が先なんですが。
産業インフラが壊滅しちゃったら何にもならんからな〜…ってのは「がんばってる〜」のお話でしたね。


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