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ハードボイルドかなぁw?面白かったけど:読書録「台北プライベートアイ」

・台北プライベートアイ
著者:紀蔚然 訳:舩山むつみ
出版:文藝春秋

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ミステリー好きの母が読むかなと思って、リアル書店にて購入。
幼少の頃、母は台湾で過ごしてましたので。

しかし、80過ぎのは母が面白がれるかどうかは「?」かなぁ。
だいたい字が小さすぎるんですよ。
2段組でギッシリやもんw。(僕も結構キツかった…)

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主人公は「私立探偵」を名乗ってはいるものの、元・劇作家の大学教授で、精神病の経歴あり…というマッチョとは程遠い人物。(マッチョ=ハードボイルドじゃないけどさ)
確かに「あ〜だこ〜だ」と皮肉やらユーモアやらを吐き散らかしてはいるんですが、特にそこに精神的なタフさがあるわけでもなく、どっちかっていうと「逃げ」の姿勢もあったりして…
と、「ハードボイルド」と言っていいのやら…って印象ではあります。


…なんだけど、なんか読んじゃうんですよねw。
最初は、
「おいおい、ちゃんと話を進めてくれよ」
と呆れてたんですが、途中からはその行き先不明の饒舌ぶりが楽しくなってしまいまして。
ぶっちゃけ、
「事件の方はどうでもいいや」
って感じになりました。
いや、「事件」自体、「なんだかなぁ」ってとこもあるんですがw。


なんだろ〜な〜。
「オススメ!」
って小説じゃないんだけど、ハマる人はハマるんじゃないですかね、これ。
最近、本国で第2作が出版されたらしいんですが、10年後(本作は2011年に出版されています)の主人公が、台湾がどう描かれているのか、ちょっと読んでみたい気がします。
翻訳が出るのが10年後じゃ、気持ちも変わってるかもしれませんがw。


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