壮大な内輪揉めの話:映画評「エターナルズ」
Netflixオリジナルの「アンブレラ・アカデミー」もヒーローたちの内輪揉め話でしたが、本作の場合は更にスケールアップ。
なんせ「7000年」ですからw。
監督は「ノマドランド」のクロエ・ジャオ。
抜擢は「ノマドランド」製作前らしいので、マーベルの「見る目」には相変わらず感心させられます。
本作でもクロエ・ジャオらしい「絵」が満載で、そのことが作品のスケール感を支えています。
もっとも作品そのものが成功してるかっていうと、なんとも言えないかな。
スケールは確かに大きいんだけど、それが物語性にまで影響してるかっていうと、若干疑問。
結局はクローズドサークルでの「内輪揉め」感が強く出過ぎてる印象があります。
ラストあたりの展開、絵的には
「おお〜!」
って印象的なんですけど、ストーリー的には
「え〜っと、どうしてそうなったんでしたっけ?」
って感じ。
まあ、僕の理解力の問題もあるんでしょうけど。
個人的には現代パートでエターナルズたちが社会で過ごしてるところを、もっと描いて欲しかったかなぁ。(そういう意味では「インド映画」絡みの設定は好きです)
続編…はあるんでしょう。
ここでぶった斬られたら「なんのこっちゃ」。
でも脚本はもうちょっと踏み込んで欲しいかなぁ。
内容的には「映画」よりも「連続ドラマ」に向いてるかも。
あ、でもそれじゃ「アンブレラ・アカデミー」になっちゃうかw。
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