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ショートムービー(動画)がどこまで流行るかは「?」ですが:「TikTok最強のSNSは中国から生まれる」

・TikTok  最強のSNSは中国から生まれる

著者:黄未来
出版:ダイヤモンド社

日本育ちで、元・三井物産社員、現在はバイドダンス(TikTokの運営会社)に勤めてる作者の「TikTok」紹介本。
…と言っても、バイドダンスに勤めたのは本書を書き上げた後のようですがね。


本書自体は「TikTok」の<使い方>みたいな本じゃなくて、動画SNSがどういう風に中国で広がってきたか、そのマネタイズはどうなっているか、その中でTikTokがどういう戦略で支持を広げてきたか(TikTokは後発組です)…について説明されています。


TikTokのアカウントは前に作ってたんですが、
「なんか、若い連中が踊ってんの見ててもなぁ」
と、その後放置してましたw。
ただ本書を読んでも、
「う〜ん、動画ってそんなに面白いかなぁ」
とピンと来なかったんで、ちょっと自分でもやってみることにしました。


何本かショートムービーを作ってみて(踊ってませんよw)、
「ああ、なるほどね」
って感じにはなってます。

①ショートムービーを作るUIがすごく良くできている
②使っているとレコメン機能がワークするようになって、(ダンスだけじゃなくて)いろいろなショートムービーが流れてくるようになる
③ムービーを作るハードルがすごく低い
(音楽を選んで、それを流しながら、ダンスしたり、口パクしたりを録画…でソコソコの物ができる。
僕がやってみたのは、写真を複数選んで音楽つけるというムービー。実にスムーズでした)

若者が「踊りたくなる」気持ちは分かるなぁ。
いや、踊んないけどさw。


正直、中国と同じようにTikTok(ショートムービー)が流行るかどうかは「?」ではあります。
作者は日本の芸能事務所の独特性をあげてますが、(それもあるにせよ)僕自身は「高齢化」が気になります。
若けりゃコレは楽しい。
でも歳とって、バンバン動画を上げるってのは、ちょっと今の日本の高齢層(僕も含め)に向くかどうか…。
そうなると「#キャンペーン」とかも盛り上がっても、お金にはつながりませんからね。
日本の場合、お金持ってるのは「大人(高齢層)」が圧倒的ですから。


しかしまあ、見はじめると次から次へ見ちゃうのは確かです。
この中毒性が怖くて、まだ子供達にはアプリのDLを許可していないくらい。
でもYouTubeをダラダラ見てるよりはマシかって気分もあるんですけどね。

<ミニプログラムのプラットフォームの開発には莫大な資金力と高度な技術力が必要となるため、日本企業が実現させるハードルは極めて高いように思われます。>

サラッとこんなこと書かれてますがw、まあ否定はできませんなぁ。
ここら辺の感覚をチャンと日本人が持たなきゃいけないんだけど、なんか今ひとつなんだよねぇ〜。
(某大学の特任准教授さんの発言とかw)


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