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犬を飼う上で知っておいたほうがいい不都合な真実:映画評「犬に名前をつける日」

ドキュメンタリーなんだけど、「ドラマ」を融合させることで<一人称>的視点を強く打ち出した作品。
ドラマ部分のヒロインを小林聡美が演じています。

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殺処分、保護犬、災害時のペット、悪徳ブリーダー、ペットビジネスの罪深い構図…


そう言ったシーンを、犬たちを救おうとするボランティアの人々の視点から見せつけられます。
作品として最もインパクトがあるのは東日本大震災で立ち入り禁止になった区域に放置された(せざるを得なかった)ペットや家畜たちを救助に行くシーンなんですが、そういう<非日常>の向こう側にある、<日常>の中に組み込まれた悪循環こそが、本作が観るものに問い掛けたい<不都合な真実>なんだろうと思います。


「こふく」(僕が買っている犬)もペットショップで買いましたからね。
僕自身が、その「不都合な真実」に加担している面もあります。
そこから目を逸らしちゃいけない。
そういう意図もあって、少し前に評判になってた本作を観ました。(Netflixにあります)


それでも犬たちは人間と生きていくしかない。
「犬の幸せは、どんな人と出会うかで決まる。」


こふくにとって、僕たち家族との出会いが「幸せ」につながるように。
それが今の僕ができることであり、やるべきことなんだ、と。
今はそれで精一杯。


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