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コロナ下での殺人。結構リアル。:読書録「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」

・ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人

著者:東野圭吾
出版:光文社

設定は「2021年3月」…かな?
新型コロナの治療薬・ワクチンは出てきたけど、まだ感染はおさまっておらず、感染者数の増減によって行動制限を強化したり、緩めたり…という状況下、関東圏の温泉観光地が舞台となっています。

「第3波」でGoToの一時停止が行われることとなった現状から考えると、結構リアルな設定。
「葬儀」のシーンとか、感染対策をうまく盛り込んでいます。
パッとしない観光地の地元の悩みとかも。
こういう辺り、「うまいな〜」と素直に感心します。

もっとも帯にある「コロナの時代に、とんでもないヒーローがあらわれた」ってのはちょっと言い過ぎかもw。
確かに印象的なキャラではあるんですが、事件自体が自分の実兄が被害者の殺人ですからね。
ちょっと「ヒーロー」…って感じではないです。
シリーズ化されたら、そういうノリも出て来るかもしれませんが。

相変わらず楽しめるのは確か。
文句つけたけどw、ケレン味ある主人公のキャラもよく出来てます。
続編が出たら是非…とまでは行きませんがねぇ。

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