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政治コメディを超大作で作っちゃうのはハリウッド風だけど、2時間半にするのはNetflixだから?:映画評「DON’T LOOK UP」

どなたかが、「政治コメディのアベンジャーズ」と皮肉られてましたが、メンツを見ると、顔見世興行っぽいのは「確かに…」。
でも映画としては、僕はナカナカの出来ではないかと思います。



「シン・ゴジラ」は日本の政治体制・情勢への批判的な視点を持ち込みながら、最終的には成功物語(ゴジラを退治する)に持って行ってましたが、本作の場合はアメリカの政治体制・情勢を皮肉りつつ、「お笑い」にして、そのままラストまで引っ張る…という作り。
その「笑い」の矢は米国大統領・IT長者だけでなく、メディアや一般庶民にも向けられ、主人公たちにも向けられています。
基本リベラルなんで、スタンスはそこにあるんですが、リベラルを「正義」として振りかざさないところには成熟を感じます。
ま、その行き着く果ては「…」な訳ですがw。


コメディを超大作の枠組みで作るのはハリウッド映画の場合、昔からありますが、この内容で2時間半ってのは、やっぱりNetflixならではですかねぇ。
大物役者を並べるだけでなく、後半のデザスターシーンに至るまで、きっちりお金かけてるあたり、感心しました。
こういう話だと、端折りそうなもんなんですけどw。


政治コメディとしては最近だと「ロング・ショット」がありましたが、あれも良作でしたが、出来としては本作の方が上かな〜。
いずれにしても「権力者批判」にはシリアスもいいけど、コメディの方がインパクトはあるんじゃないか、と。
なんか「陰謀を張り巡らす」キャラより、「基本的にアホ」キャラの方が、やられる方としては苛立たしいじゃないですかw。


隙間時間に…っていうには長すぎますがw、一見の価値はあるんじゃないかと思いますよ。




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